【クトゥルフ神話TRPG】月に叢雲君に花【SPLL:E110734】
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〈ヴァンパイアハンター〉×〈バディ〉×〈人間讃歌〉 TRPGシナリオ同時投稿企画「バディ・ワルツ」参加作品
■免責事項
このシナリオはフィクションです。実在の人物、団体とは一切関係ありません。 またいかなる犯罪行為や過激思想を推奨、礼賛、助長するものではありません。 本作品及び付属するイラストの無断転載を固く禁じます。 この作品は以下の作品より一部着想を得ています。 『吸血鬼ドラキュラ(原題:Dracula)』 『鬼滅の刃』『HELLSING』『月姫』『NieR:Automata』 シナリオの構造上、『吸血鬼ドラキュラ』のみ物語の重大なネタバレを含みます。 シナリオ内に『鬼滅の刃』『HELLSING』『月姫』『NieR:Automata』のネタバレは含まれていませんが、当該作品をお手に取ることで本シナリオの世界観への理解が深まるかもしれません。 また、伽藍堂迎賓館より公開しております『タナトスは死に何を想う』を一部補完する内容が含まれます。シナリオの直接的なネタバレはありませんが、既にプレイしているとより楽しめるかもしれません。 本作は「株式会社アークライト」及び 「株式会社KADOKAWA」が権利を有する『クトゥルフ神話TRPG』の二次創作物です。 Call of Cthulhu is copyright ©1981, 2015, 2019 by Chaosium Inc. ;all rights reserved. Arranged by Arclight Inc. Call of Cthulhu is a registered trademark of Chaosium Inc. PUBLISHED BY KADOKAWA CORPORATION 「クトゥルフ神話TRPG」
◆シナリオ概要
■概要 形式:新規探索者限定クローズド形式ヴァンパイアハンターバディシナリオ 背景:現代日本想定(やや特殊な背景あり) 人数:バディ固定(2人またはタイマン) 時間:3時間 推奨:戦闘技能など『ヴァンパイアハンター』として必要な技能 傾向:RP重視 備考:ロスト率は探索者や各バディによって変動 (シナリオ想定:中〜高)
■共通認識
貴方たちはバディのヴァンパイアハンターだ。 これは個人でも民間組織所属でも構わない。 互いが必要不可欠で大切なバディであると認識していれば個人感情も問わない。 世界には古来より鬼や悪魔と呼ばれるような魔の存在があった。 人を喰らい、災害として牙を剥き、国をも滅ぼしてきた。 そんな魔性の存在を『ヴァンパイア』と君たちは総称する。 それらの存在を狩り、人々の安寧を築き上げるのが貴方たちの役目である。 積み重なる絶望も喪失も魂までも侵すことは出来ず。 儚く大切なモノを護るために希望を手に戦い続ける。 その姿こそが『人間が持つ素晴らしさ』なのだから。
■HO1:銀の銃剣
貴方は銃剣やナイフなどの刃物の扱いに長けている。 〈該当技能〉に+30の技能値補正が発生する。 また、〈STR / DEX / POW〉から任意の能力値1つを【15+1D6】で算出する。
■HO2:銀の銃弾
貴方は拳銃や小銃などの銃器の扱いに長けている。 〈該当技能〉に+30の技能値補正が発生する。 また、〈DEX / INT / EDU〉から任意の能力値1つを【15+1D6】で算出する。
■注意点
バディ固定秘匿ハンドアウト制(関係性問わずバディであることを前提) 探索者が個人民間などの所属を問わず抗神話存在組織の人間 神話生物・神話存在の独自解釈 胸糞展開などあらゆる地雷要素 極めて理不尽な鬱展開や探索者に厳しい世界 探索者への設定付与や重度の後遺症の可能性 探索者の【倫理観】【信念】【哲学】を問う場面 ビターエンドやメリーバッドエンド要素の可能性 任務失敗で探索者が人外化(吸血鬼化)する可能性あり 神話生物や神話存在に人間らしく抗いたい人向け この作品は以下の作品より一部着想を得ています。 『吸血鬼ドラキュラ(原題:Dracula)』 『鬼滅の刃』『HELLSING』『月姫』『NieR:Automata』 シナリオの構造上、『吸血鬼ドラキュラ』のみ物語の重大なネタバレを含みます。 シナリオ内に『鬼滅の刃』『HELLSING』『月姫』『NieR:Automata』のネタバレは含まれていませんが、当該作品をお手に取ることで本シナリオの世界観への理解が深まるかもしれません。 また、伽藍堂迎賓館より公開しております『タナトスは死に何を想う』を一部補完する内容が含まれます。シナリオの直接的なネタバレはありませんが、既にプレイしているとより楽しめるかもしれません。
■探索者作成上の注意
◇探索者作成について 基本的には通常通り作成して構わないが、ヴァンパイアハンターという職業の特性上、極めて特殊な生い立ちが予想されるため、【職業技能ポイントと趣味技能ポイント】を合算し、ヴァンパイアハンターとして必要な技能を自由に取得して構わない(端数切り捨て)。 ◇継続探索者について 本シナリオは極めて特殊な探索者を扱うため、基本的に新規探索者限定となる。 継続はこのシナリオで提示しているレギュレーションでの探索者作成の後に、他シナリオで関係性の解像度を高めてから臨むことのみ可能とする。 どうしても継続探索者で臨みたい場合は、探索者の整合性保持の観点から【秘匿などの技能値や能力値の上昇補正】が乗らなくなるが、それでもPLが了承するのであれば不可能ではない。無用な事故を防ぐために各卓のKPやPLで十分に相談を行って欲しい。 また、人外・神話生物・アンドロイドなどの特殊探索者での参加は不可能とする。 これは本作が「人間による人間の美しさ」に焦点を当てたものであるためだ。 何卒、ご理解とご協力をお願いいたします。 ◇秘匿HOについて このシナリオには秘匿ハンドアウトが存在する。シナリオ本編中には秘匿の開示フラグは存在しないため、開示するタイミングはPLに完全に委ねる。 もし望むのなら『バディへの理解』を深めるために、シナリオ開始前のヒアリング段階で秘匿をフルオープンしても構わない。 1点だけ助言するのならば、円滑なバディの構築には相互理解が必要だろう。もちろんこれには例外も存在するが。 ◇探索者同士の関係性について このシナリオでは『ある程度の場数を共に踏んだバディ』であることを想定している。 具体的な年数や討伐数は各々相談して欲しい。 また、秘匿HOにある程度の余白があるため、主従関係のバディや先輩後輩、命の恩人、甘々なうちよそなども可能だ。自分たちだけの自分たちらしいバディを結成して欲しい。 ◇武器について ヴァンパイアは圧倒的な生命力や治癒力、身体能力を持つ脅威的な生物だが、銀製の武器や銃弾に弱く【ダメージ量が通常の2倍】になる。そのため探索者の武器は銀製となるが、これはあくまでもメインウェポンの話でサブウェポンはこの限りではない。 また、ハンドアウト名がそれぞれ銃剣と銃弾だが、使用武器の系統がそれぞれHO1は刃物、HO2は銃器であれば必ずしもそれらである必要性は無い。 例)使用武器:HO1日本刀/HO2ライフル など ◇これまでの撃退数について 本シナリオにおけるヴァンパイアハンター探索者は、新兵ではなくある程度の経験を積んでいることを想定している。 そのため探索者作成時に【10D100】をロールし討伐数を算出すること。 この【討伐数÷10の値】を技能成長分として、任意の技能に上乗せしても構わない。 またこの数字は通常【下級アンデッド(ヴァンパイアやゾンビなど)】の討伐数を求めるものだが、【下級50体分を上級ヴァンパイア1体】に変換することも可能。 その場合は上級1体につき【5点の技能成長】として換算する。
■事前情報
【ヴァンパイア】 この国には平安時代前後より『鬼』と呼ばれ語り継がれる存在がいた。それは人間や家畜を襲い、血を啜り、肉を喰らい、諸悪の根源として跳梁跋扈し、人の営みの裏で恐怖の象徴として繁栄を続けていた。時は流れ、文明開花の影響で西洋化が進むこの日本で、鬼もいつしか『ヴァンパイア』として恐れられるように変化してゆく。そして今日に至るまで、科学技術の発展に関わらず、今もなおその存在は夜に溶け込み、根絶出来ずにいた。 ヴァンパイアと総称しているが、これには『ゾンビやスケルトンのような自我を持たぬ存在』や『鬼』『悪魔』『吸血鬼』も含まれている(クトゥルフ神話TRPGにおける神話生物はこの枠組みから外れるイレギュラーである)。 また、ヴァンパイアに捕食された人間は『感染』しヴァンパイアとなり、感染が疑われる人間も超法規的措置により駆除対象となる。 人間を喰らった数が純粋な身体能力などの強さに比例し、中には特殊な能力を開花させた個体も存在するらしい。また、どのヴァンパイアも血筋(感染源)を辿れば、10人の『真祖』と呼ばれる上位存在の誰かに辿り着くとされている。 【ヴァンパイアハンター】 ヴァンパイアが跋扈する中でも、人々の安寧を保つべく、それらを狩る人間たちがいた。 源頼光やその四天王などの坂東武者や、安倍晴明のような陰陽師を祖とする魔狩りの組織。 あるいは何処にも属せずに己の腕のみで魔を振り払う者。 または信ずる神や教えに反する悪き存在を正しき道に導く者。 無辜の民の安寧を守ることを仕事として生きる者。 ────貴方たちは幾年、幾星霜と続くその機構の末裔である。 また、ヴァンパイアハンターにとっての常識の1つに『ヴァンパイアに血液を吸われた者(食べられた者)は感染し人間ではなくなる』というものがあり、武器類を携帯し身を守ることが鉄則となる。 当然、ヴァンパイアハンター側にも甚大な被害が出ており、死傷者数も決して少なくなく、新人は大体が1年持たずに辞めるか死ぬかと言われている。 【国によるヴァンパイア対策】 ヴァンパイア対策として国は『民間や団体を問わずヴァンパイアハンターを公安の委託業者』と見做すため、活動を行う際に届出を義務化している。 これにより『吸血鬼の殺害許可』『銃刀法に該当する武器の携帯許可』『吸血鬼への感染者への超法規的措置による殺害許可』の3点が保証されるが、非公式であるため現場の警察官との衝突も少なくないが、国から発行される身分証を提示することで無罪放免となる。 【夜狩機構ネルケ】 江戸時代に設立され、現代まで続く国内最大規模の吸血鬼狩り組織。 政府非公認の極秘組織であるために、その存在を知るものは少ない。 創始者は公家の一族の当主であった『白藤霞澄(しらふじかすみ)』という人物が『八咫烏(ヤタガラス)』という前身組織を設立し、私財を全て投入し、怪異から人々の暮らしを守ったとされている。 数千人の若き志願者が鬼狩りを努めたが、殉職する人間が絶えなかった。 戦後に組織は一度解体され、これまでの犠牲者への弔いも込めて、ドイツ語で『小さな花が集まって、ひとつになっている花』という意味を持つ『ネルケ』として再編された。 希望するのなら、探索者もこの組織の人間であっても良い。
■更新履歴
[2023/02/11] ・バディ・ワルツ企画にて公開 [2023/02/24] ・加筆修正 ・情報の追加 ・探索箇所の追加 ・マップ素材の追加 ・試し読み版の追加 ・情報テキストファイルの追加 ・一部エンディングの改定(削除) ・その他:誤字脱字の修正など [2023/03/03] ・誤字脱字の修正 [2023/03/27] ・大幅アップデート ・バランス調整 ・一部描写や情報の追加 ・誤字脱字の修正 詳しくは以下をご参照ください。 https://twitter.com/formula_who/status/1640215818977026048?s=20 [2023/03/28] ・誤字脱字の修正