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明けの明星/宵月
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全年齢/文庫サイズ/156P/創作小説 リバーシブル本 ジャンル/ローファンタジー 物々依存症シリーズ 三冊目 表紙、カバーはダダとド様(@dada_to_do)に作成していただきました。カバーには箔が押してあります。
明けの明星(あらすじ)
14才の頃に家族を殺され、天涯孤独となった少女(19)の話。 少女は、家族が死んだ時に知り合った引きこもりの少年と同居している。 日々の生活を回し、少年の面倒も見る生活はこれからも変わることはないと思っていたが、大学に通い始め、少年の様子が少しずつ変わっていくことに気づく。少女自身も自分の将来について考えることが多くなり、そこに本当に少年はいるのかと繰り返し問われることになる。 そんな折、少年から「正しく他人になろう」と言われ最初は憤慨するが、少年を取り巻く環境や自分との違いを実感していく。少年と自分の関係を改めて見つめ、少女は就職を機に家を出ることを決める。 家を出る前日、少女は一人で晩酌を行う。 口に出せない寂しさと悔しさと諦めを、すべてアルコールと一緒に飲み干した。
宵月(あらすじ)
引きこもりの『異能』持ちの少年(19)の話。 少年は家族を殺されてしまった少女(19)と14才の頃に出会い、それ以降同居している。 他人が煩わしいと思っている少年だが、少女のことは受け入れている。しかし、20才を前に人生の岐路に立たされる。 自分の人生が今後、能力のせいで国に管理されること。引きこもっている自分とは違い、大学に通う少女の生活態度を見ていて、自分に関わり続けると少女の人生を邪魔してしまうかもしれないこと。 その二点を考え、「正しく他人になろう」と距離を置くことを決める。 お互い身を削りながらの話し合いを終え、同居を解消し家を出て行く少女を見送る少年。 普段は自ら開けることのないカーテンを開けると、外は晴天だった。