本書がテーマとして掲げる「Lakehouse プラットフォーム」とは、さまざまなデータを格納して有意義な形に変換し、ビジネスを支える土台となるものです。 各種のデータは、ETL(Extract Transform Load)処理やELT(Extract Load Transform)処理に代表されるデータ処理の工程を経て、最終的に利用可能な状態になります。 近年、その重要性が叫ばれるデジタルトランスフォーメーションでは、「データ」がビジネスを支える土台として機能するといわれる一方で、「データ」とは何かうまく説明できないことも珍しくありません。 そこで、めまぐるしく動向が変化するデータプラットフォーム関連技術における「データ」とは何かを明確に定義し、その設計や実装、そして運用にまで踏み込んで解説します。