Re-ClaM 第10号
- 500 JPY
Re-ClaM 第10号は未だその全容を明らかにせず、本国でも注目が集まるアメリカ・ミステリ界の重要作家パトリック・クェンティンにフィーチャー。クェンティンの別名義シリーズでも、とりわけ重要度が高いジョナサン・スタッジ名義の作品を全レビューしました。パルプ雑誌初出の作品ならではのケレン味たっぷりの(かつ読みやすい)物語と、ロジカルな謎解きが見事に溶け合った傑作に、ぜひ皆さんも手を伸ばしてみてください。 連載&寄稿のコーナーには読切の短編翻訳アリ。「カーラ島の悪魔」は短編の名手シリル・ヘアーの晩年の作品で、新聞初出のものを訳出しました。謎めいた書き出しから、短い紙数で意想外の展開に引き込む上手さはさすがの一言。おすすめの逸品です。 ◆【作家小特集】アメリカ探偵小説界のもう一つの"Q"、パトリック・クェンティン(承前)~ Another "Q" of American Classic Crimes, Patrick Quentin (Reprise) ジョナサン・スタッジ名義未訳作品全レビュー(三門優祐) ◆連載&寄稿 Queen's Quorum Quest(第45回)(林 克郎) A Letter from M.K.(第9回)(M.K.) 「ある中毒患者の告白」「A Letter from M.K.」活用法(三門優祐) 海外ミステリ最新事情(第11回)(小林 晋) 『殺人狂躁曲』の頃(小林 晋) シリル・ヘアー「カーラ島の悪魔」(三門優祐訳) 原書レビューコーナー(小林 晋) 【物理版との相違点】 この電子版「Re-ClaM」第10号は、2023年6月、文学フリマ東京36にて頒布された「Re-ClaM」と内容が異なります。紙版に収録されていたパトリック・クェンティン著/三門優祐訳「怯える殺人者」、エドワード・D・ホック著/宇佐見崇之訳「ユカタンのスノウ」は著作権処理の関係で本電子版には収録しておりません。あらかじめご容赦ください。