気がつけば、この年の夏もとっくに終わりかけていて。
俺は煩い蝉の死骸をつま先で磨り潰しては雲を眺め、延々と暇を持て余していた。
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*男×男のおはなしです
(額にキス、ハグ、手に触れる程度の描写あり)
幼い頃から地元の神様を大事に信仰してきた青年・三枝(みえ)と
信仰されていた桃の木の神様のはじまりのはなし
全編挿絵なしの小説です。
一人称視点の短編6話で、ゆったりと関係と季節が進んでゆきます。
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小説:さんしお
表紙イラスト:ししとう
ページ数:本文82P
サイズ:A5