【匿名配送】短歌集 不可逆
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仄暗い短歌約260首を収録した私家版歌集です。 ・文庫版/178ページ ・未発表と既発表は、1:6くらいの割合です。 ・発送方法は、あんしんBOOTHパック(匿名配送・一律370円)のみとなります。 ・電子書籍版(PDF版)もございます、ご都合のよろしい方をお読みください。 ・カバーの背表紙部分の印刷が全冊分数ミリずれていますが、仕様となります。 以下、本文より抜粋///////////////////////////////// 冷水に手を浸す、ほら、春はまだ埋み火(うずみび)として眠りのさなか ペン先が筆圧に負け撓むとき、祈りのように群れ咲く躑躅 迷い鳥 決意の果てへゆきなさい、いばらの海を越えたさきまで あれはそう、兎狩りとかその類い、追われるだけの獲物としての バスならばよかったのにね 雨夜のなか、降車ボタンは押せない仕組み 庭先にホースで虹をつくるとき架空の犬のきらめく毛並み 春の朝、あなたが中華粥を炊く(記憶の浅瀬を渡りきれない) まなうらに百年枯れない花があり、あなたをわすれても水をやる 降車するあなたの横顔うつくしく、カナリアならば致死量でしょう