乙女を穢して殺して喰う神話
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※現在予約受付中の状態です。 発送は9月に入ってからになります。 他の本と一緒にご注文いただくと、まとめての発送になりますので、ご注意ください! A5 / 302P / 表紙カバー+箔押 2025 / 09 / 14発行 本文試読はホームページからどうぞ。 (冒頭41ページまで) ココヤシから産まれた少女、ハイヌウェレ。 彼女が産まれ、人々は富と格差を得た。 ハイヌウェレはやがて、集団から殺される。 彼女が死んで、人々は生死を得た。 そして、人は完全な存在ではなくなった。 完全であること、不完全であることとは何なのか。 これは、人間の不完全性を語るフォークロア。 乙女を犯し、殺し、喰う神話。もしくはそれに準ずる神話をハイヌウェレ型神話と呼び、この神話型はメラネシア(南洋諸島)を中心に、日本を含む全世界に点在しています。 本書はハイヌウェレ神話、マヨ祭儀、日本神話、ギリシア神話、メソアメリカ神話、キリスト教、ギルガメッシュ叙事詩など、世界中の様々な神話を比較しながら、これら神話素の起源を辿る長い一冊です。 従来、ハイヌウェレ神話と近しいと考えられながらも別の神話型として区別されていた神話型同士は、本当に関連がないのだろうか? 多くのハイヌウェレ型神話に共通する象意とは何なのだろうか? そして神とは、悪魔とは、人類より愛憎を向けられる蛇神とは一体何なのか? 本書では、従来和訳されて来なかった海外研究書及び論文を参考に、比較神話学、言語学、人類学、心理学など様々な面から解説と考察を行います。 本文16万字、図説や漫画は計約35ページです。 漫画には冗談程度のBL要素が存在します。