新クトゥルフ神話TRPG【滲色】
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描かずにはいられなかった 傷ついた手で、歪んだ色で あなたは描き続ける 淡く滲んだ色の先に、救いがあるのかはわからない それでも 鬱が伝染する世界で、 あなたは“絵”に触れる その筆が描くのは、祈りか、狂気か ■新クトゥルフ神話TRPG シナリオ 【滲色(しんしょく)】 ― 絵 × 共鳴 × 終末 ▶基本情報 タイトル 『滲色(しんしょく)』 舞台 現代日本 対応システム クトゥルフ神話TRPG 第7版 プレイ人数 1~2人(HOあり) プレイ時間 8~10時間(ボイス)、10~12時間(テキスト) 推奨技能 目星 聞き耳 図書館 交渉技能 芸術:絵画 オカルト など 戦闘 あり得ますが、主軸ではありません ロスト率 中〜高(選択によって分岐多数) ▶注意事項 このシナリオは、現代日本を舞台とした心理的・感情的ホラーです 芸術、記憶、喪失、救済といったテーマに沿って物語が進行します 重厚な感情描写や選択の連続が求められますが、 そのぶん探索者自身の在り方が強く問われる内容となっています 高度ではないですが、後遺症率やキャラクターとしての再登場不可になるエンド分岐があります また、オリジナルシステム(鬱度)を取り入れています ・初期値0、KPの描写によって1d3,1d5など増えていく ・基本的には減ることなく累積していく ・5以上、10以上で精神イベントあり ▶シナリオの雰囲気が合いそうな方 ・感情や人間関係を重視したプレイがしたい ・神話的存在と現実的な“苦しみ”が交錯する話に惹かれる ・“救えなかった後”を描く物語に心を動かされる ・芸術や創作の狂気・孤独に惹かれる ・静かに絶望していく世界の中で、それでも手を伸ばす話が好き ・RP重視のシナリオです ▶地雷要素について(プレイヤー・KP共通のお願い) このシナリオ『滲色(しんしょく)』は、 “心の痛み”や“喪失”、“生きづらさ”といった、 現実にも存在する深い苦しみをモチーフにしています 物語の中で描かれる出来事はフィクションですが、 それがプレイヤー自身の過去や感情に触れる可能性もあります 以下のようなセンシティブな内容(トリガー)が含まれます ・鬱や精神疾患に関連する描写 ・自傷・自殺行為やその予兆・兆候 ・愛する人の精神的崩壊や死 ・現実を拒絶したくなるような絶望感の描写 ・自分自身の存在意義を問われるようなシーン ・精神的・社会的に孤立する展開 プレイヤーやKPの精神的・感情的な安全を守るため、 以下のことを推奨/お願いします ・セッション前の地雷チェック プレイヤー同士、もしくはKPとPL間で、 プレイ可能な範囲・避けてほしい描写について確認を行ってください ・セッション中の一時停止・離席も歓迎です 気分が悪くなったり、つらく感じた場合は 無理をせず、離席・一時中断・リタイアを申し出てください ・KPは柔軟な対応をお願いします PLの状態や要望に応じて、描写の緩和・省略・トーン調整をしていただいて構いません 必要があれば、結末や展開そのものを変えていただいても問題ありません このシナリオは「誰かが壊れてしまうため」ではなく、 「その中でも“何か”を見つけようとする」物語です ▶大切な人 プレイヤーは探索者と共に、 「自分にとってもっとも大切な人」を設定していただきます 家族でも、恋人でも、親友でも構いません ただ一つ大切なのは、その人を「絶対に見捨てたくない」と思える存在であること このNPCとの関係性が、この物語の中で重要な意味を持ちます ▶あらすじ(ネタバレなし) 「最近、“鬱”が、まるで伝染するみたいに広がっている」 ある日あなたは、親しい“誰か”の異変に気づく 次第に言葉数が減り、目の光が濁り、呼びかけても返事が遅れるようになっていく そんな矢先、身近な場所で、ある“画家”の名前を耳にする 彼は、かつて話題となった若き才能 しかし数年前から表舞台から姿を消し、今は消息不明だという 「この人の絵を見てから、おかしくなった気がするんだ」 そう言いかけた“大切な人”の声が、頭に焼き付いて離れない 手がかりは一枚の絵と、過去の記憶 そして、“あなたにしか届かなかった言葉” あなたは知ることになる 心を描き出すという“絵”が、どれほど深く、重く、そして危ういものであるのかを この世界に滲む色は、優しさか、狂気か その筆先に、希望はあるのか ――全ては、あなたが描く結末に委ねられている ▶探索者の作成 共通HO:あなたは絵を描かずにはいられない人間だ 絵を描く理由は、もう自分でもよく分からない 楽しいからか、 誰かに見せたいからか それとも、自分の中に渦巻く何かを吐き出すためか 理由はどうあれ、あなたの中には「描くことをやめられない衝動」がある 気づけば筆を取ってしまう。描いていなければ、落ち着かない たとえ心がすり減っても、うまく描けなくても、それでも“描いてしまう” HO1:悔悟者 かつて犯した“過ち”により、自分を赦せずにいる 生きる意味も価値も見いだせないまま、ただ時間だけが過ぎていく だが、最近様子のおかしい「大切な人」の異変に、胸騒ぎが止まらない HO2:自殺志願者 生きる理由が見つからず、今日を終わらせる方法ばかりを探している けれど、なぜか自分を気にかけてくれる「大切な人」の言葉だけが、 心に残っている その人のためなら、もう少しだけ、この世界にいられるかもしれない