A5/28p COMITIA153にて頒布。 人間型AIが人類を復活させるためパンケーキを作るという話です。 本編にはあとがきを載せるスペースがなかったので、こちらに記載したいと思います。 ーーーーーーーーーー この作品は、「弱いAI」について考えているうちに思いついたものです。もともと「弱いロボット」という概念がすごく好きなのですが、その延長線上で生まれました。人間がコスパタイパの権化になり、ついに肉体を捨ててしまった世界で、肉体を求める人間型AIが、パンケーキを作る話です。 生成AIが物事の個々の違和感を上手く汲み取れずに起こる妄想＝ハルシネーションが、人類が「完璧」になることで逆説的に弱さ、ないしは人間における感情として解釈されるのではないかと思ったのでした。 ちなみにこの中の人類はかつての人間の娯楽を楽しもうとしていますが、それは「弱さ」や「脆弱性」を「エンタメ」として捉えていル、という設定があります。 まあ、敵キャラが弱キャラに力を抜いて「試してやろう」みたいな感じで考えていただければ良いと思います。 自分自身の高次元存在（ハイヤーセルフ）を求めて人々は研鑽を続けるわけですが、その中で忌避される「弱さ」に、最近は惹かれています。 ののもと ーーーーーーーーーー