KazumichiワークスLIVE 下北沢LOFT 2025.10.11 【限定公開動画URL付】
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1 | KazumichiワークスLIVE 下北沢ロフト 2025.10.11 |
【限定公開ライブ動画URL】 PDFファイルにて、限定公開のURLを記載しています。 下北沢ロフトでのライブ映像をお楽しみください。 LIVE音源作品と限定公開動画を見てくださってありがとうございます。 10/11下北沢LOFTライブで感じたことを綴るので、ライナーノーツとしてお楽しみください。 超現実。 一言でいえばこんな感じだろう。 偉そうなことは何もいえない。たったひとりの集客さえできない。 ゴミクズシンガーソングライターだ。 とはいっても、ものすごく本当は情けなくて悔しい。 心だけはまだまだ落ちぶれちゃいないさ。 他の共演者が、ひとり、ふたり、さんにんとノルマを軽くするくらいの集客をしている中で、肩身が狭い。会場内には静かに座る場慣れしていないお客様がまばらに。 そしてKWの出番が来る前に全員が帰った。 もう一度言う。KWは何もいえない。 だって自分のお客さんがいないんだから。 そして会場にお客様が誰もいなくなった。 共演者も一人帰った。 KWはステージで正直に独白。 「こんな日もあるさ」 しかし心の中では、どうにもならない悔しさや情けなさがこれから歌う曲にまとわりついていく。 ギターのコードチェンジの際に微かに聞こえるフレットノイズ(キュっ!てなる音)まで聞こえそうな会場に響き渡るKWの歌。 不屈日和という歌で始めたこの日。 〜毎日が 毎日が いつの日かっていつまでも 抗えず引っかかったまんま 流されず溺れてる〜 惨めさが呼吸を塞ぎ溺れそうなステージで、闘うように歌う。 そうさ、これが無名なシンガーソングライターの現実なんだ。 メタバースで歌っていると、忘れてしまう。 誰かがいつも聴いてくれて、盛り上げてくれて。 終演後にスタッフさんと話してた時こんなことを言っていた。 「フォロワーが1万人くらいいる人のライブやった時、ひとりもお客さん来なかったよ」 極端なんだよねって。 KWは、リアルの下北沢LOFTライブとメタバースやYoutubeライブ配信をシームレスにして、主体であるリアルの弾き語りライブ、つまり下北沢LOFTにお客様が来ていただけるようになるのが目標だ。 もちろん物理的に来れない方もたくさんいて、そのためにリアルライブの上映もしている。 お客様のいないステージには、KWには見えているお客様がたくさんいて。 だから複雑に絡み合った悔しさとヤル気とが、この日のステージのエネルギーとなった。 友達でも知り合いでも、呼べるなら素晴らしい。 誰もいないKWよりマシだろう。 でもやっぱりお客さんというより「駆けつけてくれた知り合い」なんだと思う。 付き合いだ。 下北沢LOFTでのライブとか、シンガーソングライターとか、もっといえば、観に来たアーティストのステージさえさほど興味がない感じさえする。そしてその人が終われば帰ってしまう。 超現実を受け止めるしかない中で、KWは「お客様」を集客出来るアーティストになりたいのだ。 歌を聴いて気になって。 SNSで気になって。 ライブ配信で気になって。 ライブで聴いてみたいなって。実際のKWのステージ観たり、話してみたいなって。 それがお客様、なんだと思う。 発表会を観に来た知人では、近所の公民館でやってるじいちゃん、ばあちゃんのカラオケ大会と変わんないのだから。 上手く弾く気などサラサラないこの日の「優しいBlues」。 〜今夜のBluesは優しくてさ 強がりが途切れても…負けるなよ!って〜 もしかしたら。 KWが最も得意とする絶望的な空気の中でのライブだったのかもしれない。 だとしたら。 どこかの誰かには、この日のステージがちょっとは届くかもしれない。 Kazumichiワークス