広瀬洸太（ひろせこうた）はたまたま校舎で話したのがきっかけで友達になった上村太一（うえむらたいいち）と暇な毎日を過ごす中学生2年生。上村太一はクラスメイトで後ろの席に座っていて、時々ちょっかいを出してくるイタズラ好き。 　広瀬洸太は休日はゆっくり起き遅めの朝食を摂りテレビを見て過ごしているのだが、翌日が少年誌の発売日である事を思い出し、滅多にない外出をする。 　駅前でぶらぶらし、たまたま入ったCD屋でヘッドフォンを耳に当て音楽を聴いていた。良い曲だと思った。その曲のCDを手にとろうと手を伸ばした時、隣で同じ様にベッドフォンを付け曲を聴いていた女の子も同じCDを手に取ろうと 手を伸ばしたが、広瀬洸太はCDと思い掴んだのが女の子の指だった。 その女の子はクラスメイトで隣の席に座る伊藤舞子（いとうまいこ）だった。 　休み明け登校後そのCDをさり気なく貸してくれる伊藤舞子と仲良くなり昼休みは友人の上村太一と共にご飯を食べる事になった。 　お昼を食べ伊藤舞子に渡されたチラシに興味を湧く広瀬洸太と上村太一はチラシに記載の会場におもむく。 　そこはピアノコンクール会場。 　緊張する広瀬洸太と上村太一は伊藤舞子の演奏を聴き感動する。 　その後、広瀬洸太は毎日伊藤舞子のピアノを音楽室で聴くが、そんな毎日は長続きしなかった。二人の前から姿を消した伊藤舞子を追いかけようと努力する広瀬洸太だが。