長い道のりを歩んできた人々に必ず訪れるもの。
それが、死である。
ーー教いと断罪を、同時に孕む口づけを施すは死の悪魔ハリス。
双子の片割れである罪の悪魔ノヴァと共に、とある国に降り立つ。
真冬の雪の降り頻る街の一角で、迎えを待つ魂の元へ。
天にも冥府にも見放された魂を救うのは、誰か。
「所詮、僕(私)は独り」だと嘆く人にこそ、慰みを。
ーー
淡い紫と銀の星を散らしたアートフレームに、詩と物語が静かに刻まれた一冊。
詩画集としての構成を重視し、
装丁からフォント、色彩まで"神話の質感”を再現しています。