恋をする、夢をみた。2
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本文のアップロードが無理なので概要を 継国縁壱×継国巌勝 現代パロ センチネルバース バディものです 神憑きセンチネル 縁壱 ガイド 巌勝 の二人がバディになるまでのドタバタ警察バディものになります。 本文についてはピクシブにてご覧ください https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=20116205
本文冒頭抜粋
「三冬巌勝、出向を命ずる」 「はぁ?」 素っ頓狂な声を上げたのは、歌姫が帰国したことに伴い、チームの解散が発表されて日常業務に戻った半年後であった。ろくでもないことを言われたような気がするのだが、それすら忘れてすっかり日常を満喫していた巌勝を呼び出したのは鬼舞辻セキュリティ社長鬼舞辻無惨その人である。本来ならば直属の上司より辞令が下るのだが、彼とて険しい顔をしているのは明白であった。そこにあったのは徴集令状。警察に徴集令状を出すだけの権力は無い。ごり押しできるのは徴集を提言しそれを審議にかけ受理されて内閣総理大臣の名と印がおされたものとなる。つまり、国の紋が入っているのだ。 「断ることは出来ん」 「わかっております」 頭痛がする。ショートカットで総理大臣に印を押させることが出来るのは更に上か、もしくは。ちらつくのは半年前のむかつくアノヤロウだ。 「三冬巌勝、ガイド。クラスS。特殊事案課への出向を命じる。とある。まあ能力が開花したものに対して届出の義務があるので、君の事は半年前、センチネル総括センターに届けたのだが。既に受理されていると出ていた。先手を打たれているのだが、私ではお前を庇うことも出来んぞ。私は非能力者。能力者に対するところのミュートという種になるのだからな。この辞令を持って特事へと出向を命ずる。とはいえ出向扱いにしてもらっているので何かあればお前を保護するために動くことは可能だ。嫌だろうが行ってくれ。お前の席はあけたままにしている。ウチにとっても抜けられると困るぐらいにはお前という存在はデカイんだ。嫌ならガツンとやめて来い」 徴集令状を机の上に放り投げる。端ギリギリに置かれたそれを摘み上げて巌勝が文面を読む。いたって簡潔に、特殊事案課への出向を命じられていた。 「期限は何時からですか」 「来月からだな」 「はぁ。断れないのでしょう。三ヶ月様子を見てみます。無理なら帰ってきますので」 大事なのだと言われて喜ばないほどぶっきらぼうではない。喜びは胸の内に推し留め、帰ってくると念押しすれば分かっていると頷く鬼舞辻に口の端を吊り上げる。嬉しさに顔が緩みそうになるのを巌勝はおしとどめ、帽子をぐっと深く被りなおした。
