Call of Cthulhu ▮常世に帰す ✧ 「…君を助けるために、ここまでした」 「もう二度と、俺を置いていかないで」 祭壇に寝かされたあなたに向かって、KPCは虚ろな瞳で笑った。 ✧ ■概要 ・人数 1人＋KPC ・時間 2~3時間 ・舞台 現代 このシナリオはロスト救済シナリオです。 確定でKPCは生き返ります。 救済とありますが、救いかどうかは当人次第です。 略称は『とこきす』 PCの死により壊れてしまったKPCと 2人で全ての後片付けをするシナリオ。 ※KPCが生きていて、PCの死を引きずっていればほぼ全てのロストで通過可能です。KPはシナリオを読み、PLとよく話し合った上で通過してください。 ■あらすじ あなたは死んだ。確かに、死んだはずだ。 それはただの事故だったのかもしれないし、 神の戯れによるものだったのかもしれない。 だが、あなたの意識は再び、この現世に引き戻されていた。 重い瞼を押し上げると、暗い石造りの天井が目に入る。 蝋燭の明かりが赤黒い世界を揺らし、壁や床に長く歪んだ影を落としている。 ぬちゃりと、湿った音を響かせて足音が近づく。 顔を向ければ、そこには血塗れのKPCが立っていた。 姿は変わり果てていたが、虚ろな瞳の奥に灯る異様な熱が、確かに彼だと告げている。 「PC！やった！また会えた！」 KPCの足元には無数の死体が折り重なり、赤黒い血溜まりが床に広がっていた。 KPCはゆっくりとにじり寄り、あなたの傍らで膝をつく。冷たく湿った指先が、ぞっとするほど強くあなたの手を握りしめた。 「…君を助けるために、ここまでした」 「もう二度と、俺を置いて行かないで」 祭壇に寝かされたあなたに向かって、KPCは虚ろな瞳で笑った。 ■注意事項 ・この物語はフィクションです。実在する人物や団体、事件とは一切関係ありません。犯罪行為を助長させるような目的や意図、並びに特定の宗教・ 思想・信条を主張、助長する意図は一切含まれておりません。 ・神話生物/呪文の改変や独自解釈が含まれています。 ・非倫理的な描写等、人を選ぶ表現有り。 ・流血表現や暴力表現あり ・KPはPLの地雷を確認のうえ、ヒアリングをしっかりと済ませた上で回すようにしてください。 ・当シナリオにて発生したプレイヤー間の問題に関しましては当方は一切の責任を取りません。 ・基本的にKPが回しやすいようシナリオを改変していただいてかまいませんが、悪意のある過度な改変はおやめ下さい。PLを悪意を持って苦しめる等。 ・無断転載や二次配布、自作発言等は一切禁止いたします。 ・SNS 上でシナリオのネタバレになるような内容に触れる際は、ふせったーやprivatterなどの外部のツールを活用し、周りの方への配慮をよろしくお願い致します。 ■シナリオに含まれるより詳しい地雷要素一覧 https://fse.tw/PIH9Hwbp ※KP予定の方は必読です。 思いつく限りの地雷要素をまとめています。 軽いシナリオネタバレもあるので、地雷のない方/シナリオに対して不安要素のない方は無理に目を通さなくても大丈夫です。 少しでも不安要素のある方は目を通すか、KPに確認してもらうかしてください！ ■権利表記 本作は、「 株式会社アークライト 」及び「株式会社KADOKAWA」が権利を有する 『クトゥルフ神話TRPG』の二次創作物です。 Call of Cthulhu is copyright ©1981, 2015, 2019 by Chaosium Inc. ;all rights reserved. Arranged by Arclight Inc. Call of Cthulhu is a registered trademark of Chaosium Inc. PUBLISHED BY KADOKAWA CORPORATION 「クトゥルフ神話 TRPG」