
舞台は近世初期、キリシタン弾圧の嵐吹き荒れる長崎。 長崎奉行所同心の山中孫四郎は、その剣の腕を見込まれて、キリシタンたちの斬首を執り行うことになる。そして孫四郎は刑場に引き出されたキリシタンの女「るちや」の最期の願いを聞き届けるのだが――。 迫害と救いの残酷を描く表題作をはじめ、『平家物語』の「重衡被斬」に取材した伝奇短編『或る罪人の死』と、チャップリンの名作映画『モダン・タイムス』を、幕末の上野戦争を舞台に翻案し、維新というモダン・タイムスの黎明に立つ二人の絆を描いた『smile』の計三編を収録。 サークル「史文庫~ふひとふみくら~」初の歴史・伝奇小説短編集。 電子版はboothのみの取り扱いです。
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