鷗聞
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ある国の海軍隊員たちが、自分の経験や聞いた話をもとに書いた物語や読み物を、海軍出版部が広報のためにまとめて発行した機関誌『鷗聞』 その収録作品を再編した文庫、という体の本です。 4つの歌、5つの短編、6つの読み物を収録。 A6版 140P しおりと4Pのペーパー付
短編あらすじ
◆グラン・シャリオ 通り魔騒ぎに震撼する文州を東へ向かう旅客鉄道グラン・シャリオ号。その中でいわくつきの指輪が忽然と姿を消した。指輪を探すことになった櫻城燎が見つけたのは、指輪ではなく一人の乗客の死体だった。果たして車内に潜んでいるのは何者なのか、列車の中の冒険譚。 ◆人間の領分 文州大陸に立ち寄った神国海軍の一行。白昼堂々起きたひったくりの犯人を捕まえた安達明純は不思議な硬貨を手に入れる。硬貨の正体を探るうちに、安達はある疑惑に辿り着く。 ◆夜行 海軍学校二年の立花と重里は夜行軍の訓練中、見知らぬ浜に迷い込む。鯨の骨の上で出会った男はそこを「よみの浜」と呼んだ。一夜の不思議な体験の物語。 ◆月下のファントム 「三つ目の夜に、店の宝を頂きにまいります」 大胆不敵な予告が送り付けられた櫻州の両替商、古花木屋。有明の都に跋扈する謎の賊の正体を見極めようと、秘密裏に海軍が警備につく。予告の時間、店に現れたのは……。 ◆るりわたり 深夜の港に一隻の船が近付いた。るりわたり号と名乗る船はただ静かに水先人を送るよう繰り返す。不審に思いながら沖で待つ水先艇の前に現れたのは、星空を映したような瑠璃色の船だった。