上涙点より藍を込めて【書籍版】
- 1,500 JPY
赤加賀眼球アンソロジー『上涙点より藍を込めて』書籍版です。 こちらは【書籍版】の商品ページとなります。 【電子版はこちら https://uminoihe.booth.pm/items/2470852 】 5名の作者さんからご作品をお寄せ頂きました。 ・もぐらさん ・Яさん ・深紅香奈さん ・フェリコランタンさん ・大笠縁さん A5版104ページ、写真だとわかりにくいですが、タイトルに浮出プレスを掛けています。 下に各作品のご案内がありますので、そちらもご覧ください。 赤加賀と眼球にまつわるご作品をどうぞお楽しみくださいませ。 10月25日発行予定 (翌1月25日迄)
作品紹介
・フェリコランタン「上涙点より藍を込めて」(表題作) ある晩、突然の頭痛を訴えて病院に運ばれた赤城。つきそった加賀は、医師から、それが「緑内障」によるものだと告げられる。宿舎の廊下にうずくまってのたうち苦しんでいた赤城が、一瞬だけ見せた濁った瞳――それを思い出しながら、また仲間たちの心配をも背負いながら、加賀は赤城を迎えに病院におもむく。 * 清濁の物語 ・もぐら「全てを望み、全てを耐える。」 鎮守府「甲」と名付けられた艦娘たちの晴れ舞台。そこに配属された赤城は、艦娘であるにもかかわらず、例外的に20年以上の長きに渡って生き残り続けているという“死神”――加賀に出会う。長い時間の末、目もほとんど見えなくなっている加賀を前に、赤城はなぜ彼女がそのような道を選んだのかを問いかける。 * 濃淡の物語 ・Я「目玉がニョキニョキ生えてくるんだ」 加賀が目を負傷した――たまたまといえばたまたま、その前の晩に加賀の目がきれいだという話をしていた赤城は、あまりの偶然を怨む。無くなったら生やせば良いとは聞くものの、はたして本当に生えてくるのだろうか? 加賀の傷が治るまでしっかり支えよう。決意だけは固い赤城だったが、日頃のずぼらさまでは治らない。 * 明暗の物語 ・深紅香奈「グリザイユの海」 病の進行には逆らえず、もはやほとんど物の形程度しか判別できなくなってしまった加賀。赤城らの手助けを借りつつ過ごしてきたが、ついに提督に病状の真相が伝わってしまう。勧められる手術を頑なに拒み、それを受けるよりは――“解体”を進んで受ける加賀にとって、眼とはいったいどのようなものであるのだろうか。 * 色彩の物語 ・大笠縁「晴眼の海」 海は、青い?――色覚特性のために一部の色が見分けづらい赤城は、問いかける。冬が近づき、昼間の明るさも徐々に穏やかになっていくある日のこと、南方にひとり派遣されていった加賀を懐かしく思い出す赤城の目に映る海は、きらきらと波間に光を輝かせている。 * 寒暖の物語 (敬称略)