TK-80互換機で遊ぼう
- 500 JPY
TK-80は、NECが1976年に発売した8080(μPD8080A)CPU搭載のマイコントレーニングキットです。当時88,500円という価格で販売されていました。今では8080という8ビットCPUは製造されていません。 2013年、Katsumi MorimatsuさんがMicrochip社のPIC32MXという32ビットマイコンを用いてTK-80の互換機(ZK-80 mini)を作成されました。PIC32MXで8080(Z80も可能)のエミュレーションを行いながら、7セグメントLEDのダイナミック点灯や25個のキースキャンを1チップで実現しています。搭載されているモニタープログラムもTK-80との互換性を確保したオリジナル作品です。 ZK-80 miniはオープンソースで、回路図もファームウェアも公開されています。ユニバーサル基板で作られた方もいらっしゃるようですが、オレンジピコショップやaitendoからも、このZK-80 miniを元にした組立てキットが販売されています。専用プリント基板で組立てキット化されていますので、容易に再現することができます。 オレンジピコショップが販売するZK-80Nは、オリジナルのZK-80 miniに各種I/Oを追加し、Z80の機械語でI/O制御の実験ができるトレーニングキットです。本書は、ZK-80Nの使い方について説明してあります。また、プログラミングに必要な情報も掲載してあります。 ☆本書で説明しているZK-80N組立てキットはhttps://store.shopping.yahoo.co.jp/orangepicoshop/pico-b-002.html から購入できます。 目次 1. 概説 1.1. システム概説 1.2. エミュレーション時の動作 2. 組立て/動作確認 2.1. 組立て 2.2. 動作確認 2.3. トラブル対策 3. 基本操作 3.1. モニタープログラムのスタート 3.2. データのセット 3.3. アドレスセット 3.4. アドレスのインクリメントとメモリーリード 3.5. アドレスのデクリメントとメモリーリード 3.6. メモリーライトとアドレスのインクリメント 3.7. プログラムのセーブとロード 3.8. プログラムの実行 3.9. ステップ実行 3.10. ブレークポイントを設定して実行 3.11. CPUレジスターの参照 3.12. RSTジャンプテーブル 3.13. プログラムの終わり方 4. モニターサブルーチン 4.1. 7セグメントLEDへのデータ表示 4.2. セグメントデータ変換サブルーチン 4.3. アドレスレジスター、データレジスター表示サブルーチン 4.4. キー入力サブルーチン 4.5. タイマーサブルーチン 5. 拡張システムコール 5.1. デジタル出力 5.2. デジタル入力 5.3. PWM信号出力 5.4. AD変換入力 5.5. シリアル通信 付録1 部品表 付録2 JavaScript tiny assemblerの使用方法 付録3 Z80命令一覧 付録4 PCからのダウンロード ZK-80Nの設定 接続方法 ダウンロードの実行 プロフラム入力例 付録5 ファームウェアの更新 書込み機の準備 書込みツールの準備 書込み用ツールの使用方法 付録6 音階データ