『ホラー×夏』をテーマのエモクロアTRPGシナリオ集。絵：散々堂（@ uF2ZnJxbHaxZOli） イナクタニシ 作者：uai（@uai90293301） 共鳴者たちは探偵か、はたまた興味本位で探偵事務所に居座っている一般人だ。 探偵事務所でのんびりしている共鳴者たちを訪ねてきたのは一ノ瀬五郎と名乗る男だった。 彼は行方不明になった自分の娘の一ノ瀬愛衣を探してほしいという依頼を共鳴者たちに依 頼する。 依頼人からの依頼を受けた共鳴者たちは廃墟になった洋館へと調査に赴くこととなる。 せみうど 作者：オヅ（@ozu3cha） 巨大な湖に浮かぶ有人島、文月島。 毎年７月に「蝉月祭（ぜんげつさい）」という祭事が催され、島外から観光客がやって来るほど賑やかになる。 蝉月祭が開かれる数日前、共鳴者は文月島を訪れた。もしくは島の住民だ。 祭りの準備であわただしく人々が行き交う中、共鳴者はあることに気が付く。 普通の熱気とは違う、どこか狂気じみた島民がいるようだ。 「１７年だ。伝説の通りなら今年こそ必ず現れる。せみうど様がな」 身を焦がす暑さと共に本格的な夏がやって来る。欲望と狂気渦巻く夏が。 404（not found）の怪異 作者：七瀬ゆえ（サークル名：tonarini.） 　　　（@315yuep） 仕事終わり、スマートフォンを確認すると彼女か らの着信履歴があった。折り返しの電話をかける。 プルルルルと三回着信音が鳴った後、電話に出る彼 女の声は焦燥していた。 「今、玄関にいるんだけど」 躊躇した様子で言葉を濁し、選び、そして告げる。 「あなたの家で......人が死んでいるの」 カブレ 作者：なつなつの実（@shoadwwda） あれは夏の暑い日。風鈴がチリンと鳴る中、 セミや鳥も元気に鳴いてる事を思い出す。 過去の記憶。それは小学生の頃の様だ。 何対しても恐れを知らない様な頃の記憶。 『ねぇねぇ、これすごくない?』 『〇〇〇〇と〇〇になっちゃうんだよ。』 記憶が曖昧だ。所々覚えていない。 『〇〇〇って言うんだ。』 なんていっていたのだろうか?思い出せな い。 『お前漢字間違ってるぞ!』 『〇〇〇書けなくて習った漢字で書いたん だ。』 『へぇーすごいな。』 と少年の気転を皆、称賛するのだった。 あれから数十年後。 友人のタカシが亡くなった。 死因は〇〇だったーーーー 『まさか...』 思い出す。思い出せない。 貴方達は未知なる恐怖をきっと味わうだろ う。貴方達に必要なものはない。 貴方達はこの悪夢に勝たなければならない 耽溺 作者：いちまろ（@TRPG_ichimaro） 茹だるような暑さの中、君たちは何に溺れるのか。 1/2 作者：柚月（@sb_Yu_du_1116) 「星を見に行こうよ!!」 小さい頃の思い出だ。アイツに誘われて裏山に行った記憶がある。 あの日の星はキラキラして、綺麗だった。まるで吸い込まれそうなそんな景色だった。そう、綺麗 な...。 貴方はあの日の、あの瞬間をはっきりと覚えている。 ...僕らはあの日、アイツを殺して埋めた。 それだけははっきりと脳裏にこびりついている。 共通Ho:貴方は同じ村に住む幼なじみだ。アイツを殺して埋めたことは、2人だけの秘密だ。村の人には言ってない。 Ho1:貴方はあの時アイツを殺した。 Ho2:貴方はあの時アイツを埋めた。 音喰様 作者：最内翔(@monai_sho) トレーラー 関東近郊、砂南市。 そこには「音喰様」という怨霊が出るという、その筋では有名な幽霊屋敷があった。 肝試しの撮影に来たYoutuber達は閉じ込められ、そして過去の悲劇を読み解いていく。 そこに待つのは恐怖か、悲恋か。 それを決めるのは、共鳴者達次第だ。 エモクロアTRPG「音喰様」 ”またスズムシの声が、消えた”