鈴木三重吉「おなかの皮」について 〜実はインドの昔話だった!?〜
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大正時代の児童文学者であり、児童雑誌「赤い鳥」の創刊者である、鈴木三重吉が翻訳した作品「おなかの皮」。 その元になった話は、どこの国の話かは未だ明らかにされていません。 今回、原話を辿ってみると、インドの昔話であることがわかりました。 数々の翻訳資料を元に「おなかの皮」のルーツを探ります。 当初童話として発表された「おなかの皮」が絵本化されるにあたってどのような変化があったのかについても詳しく解説しています。 目次 鈴木三重吉「おなかの皮」について 第1章.おなかの皮とインドの昔話 (1).インドの昔話の構成要素 (2).インドの「ネコとオウム」と「欲ばり猫」と「三匹の羊」 第2章.ネコとオウムの5つの翻案 The Cat and the Parrot 系統図 第3章.おなかの皮の二つの系統 おなかの皮 系統図 01a.赤い鳥 9巻3号 大正11 年9 月(1922) 「おなかの皮」 02.世界童話集第廿編「小馬と機関車」著作者 鈴木三重吉 03a.世界童話 第二集「湖水の女」春陽堂 昭和四年(1929) 04a.少年文庫 [ばかの笛] 春陽堂 昭和七年(1932) 05. 童話全集6 [ぶつぶつ屋]: そのほか 06.まめのはしご 世界童話集 ; 初級 07.一年生の赤い鳥 編者:鈴木珊吉・坪田譲治・与田準一 08.母の友<58> 福音館書店 1958年7月号(昭和33年) 09.こどものとも 心のかてを与える「母の友」絵本32 10.おはなしの時間 初級 11. 続 ね、おはなしよんで 12. 赤い鳥一年生 学年別赤い鳥1 赤い鳥の会 13. おやすみまえのほん3 第4章.童話から絵本へ (1).[09.こどものとも(絵本)] (2).瀬田貞二の改訂版の「おなかのかわ」の絵本 おわりに おなかの皮 (現代仮名遣い) 03a.[おなかの皮]世界童話 第二集「湖水の女」春陽堂 昭和四年(1929) 資 料 (話1) 01a.[おなかの皮] 赤い鳥 9巻3号 大正11年9月(1922) (話1b) 02.[おなかの皮] 世界童話集第廿編「小馬と機関車」 (話1c) 03a.[おなかの皮]世界童話 第二集「湖水の女」 (話1d)[王様の行列が黑猫から]小学生文庫 花になった子供星 (訳1)ネコとオウム[ブライアント] (訳2)ネコとオウム [インドの昔話] (話2)スペインの昔話「キツネとガチョウ」 (話3)イソップ寓話 キツネとツル (話4)きつねとかわうそ 磯部忠雄 著 アテネ出版社 昭和24年(1949) (話5a) 01a.[慾ばり猫]赤い鳥 2巻1号 大正8(1919) 年1 月38-39 (話5b) 02.[慾ばり猫]世界童話集第拾壹編 (話5c) 03a.[慾ばり猫] 世界童話第一集 黒い騎士 (話6a)THE THREE BILLY-GOATS GRUFF (話6b)[三匹の山羊]家庭並低学年童話範例 (話7a)[鼠の嫁入り]世界童話大系 第10巻 松村武雄 訳 (話7b)沙石集 無住 著 (話7c)[土龍の婿選び]赤い鳥 7巻2号 大正10(1921) (話8a)[高僧と小鼠]シャルマン物語(ヒトーパデーシャ) (話8b)[小鼠]赤い鳥 2巻2号 大正8(1919) 年特別号40-43[下段] (話9a)世界童話大系 第10巻 松村武雄 訳 (話9b)[梵僧と瀨戶物]シャルマン物語(ヒトーパデーシャ) (話9c)国訳大蔵経. 論部 第1巻 国民文庫刊行会 昭10-11 (話9d)イソップ寓話 乳搾りの女と、彼女の桶 (話9e)[百姓と胡瓜]トルストイ少年少女読本. [4] 注 参考文献