芥川龍之介の作品「犬と笛」とスウェーデン民話の「三匹の犬」との関係性について考察したエッセイです。 スウェーデン民話の「三匹の犬」の翻訳も掲載しています。 目次 芥川龍之介「犬と笛」の典拠について はじめに 第１章．犬と笛とスウェーデン民話との比較 登場人物の比較 話の構成の比較 特筆すべき点 (1)髪長彦と若者 (2)髪長彦と若者の職業 (3)三匹の犬について (4)二人の御姫様と三人のお姫様 (5)若者の慢心と髪長彦の慎重 (6)髪長彦の笛と若者の笛 (7)髪長彦の自慢と若者の親切 (8)髪長彦の結婚相手と若者の結婚相手 (9)いく子さんに献ず (10)駒姫と笠姫の開放、そして髪長彦の援助者へ 第２章．スウェーデン民話の「三匹の犬」とラングの「三匹の犬」 ラング緑色の童話集『三匹の犬』 おわりに スウェーデン民話『三匹の犬』 1.姫の誕生と禁忌 2.若者と三匹の犬 3.若者の旅立ち 4.姉姫の救出 5.妹姫の救出 6.二人の王子 7.真実の暴露 主な参考文献 Ia.巨人に囚われたお姫様を救う話 Ib.竜に囚われたお姫様を救う話 Ic.竜に生贄にされるお姫様を救う話 Id.竜退治のない双児の話 II.兵隊さんが三匹の犬を使ってお姫様をさらう話 III.犬と猫に魔法の指輪を取り返してもらう話 その他