2018年に詠んだ短歌の記録です。
----- 試し読み -----
1月
「生命はそりゃゴミみたいなもんだけど、今すぐ捨てろ、なんて言うなよ」
硝煙と埃にまみれた痩せ犬の凛と鋭き背なに手向けを
2月
泥水に口付けるように運命と呼ばれるすべてを裏切っていく
「革命」と気休めみたいに繰り返す俺の天使は今日も不機嫌
3月
悪漢と罵ったとて生き様はまるで変わらず潔くない
おまえだけ心底俺を信じてた(必ず裏切る)そう言っていた
4月
「綺麗ですね。今日は羽が降っている。」「天使の串刺しを作ったから。」
今日という日の葬式を繰り返す夜が深まりわたしは踊る