【翻案・源氏物語「ひかるのきみ」第２巻】 「若紫」「末摘花」「紅葉賀」を収録。新書版で226ページのボリューム。 「ねえ右近ちゃん」 「なあに侍従ちゃん」 「この辺は大体みんな知ってるよね？ヒカル王子がイケイケドンドンでこの世の春的な？」 「みんなって誰よ(笑)そうねー確かに上り調子でイキりたおしてる頃ね」 「超イケメンの怖い者なし、ちょっとゴーインな若公達……たまんないわーん」 「ちょっとどころじゃないっしょ拉致誘拐でしょアレは。でも一部で言われてるような幼女趣味ではないのよね。かといってシンデレラストーリーでもないけどさ」 「いやいやいや、玉の輿は玉の輿デショ！コワーイ継母のいる家に引き取られるより王子の方がずっとイイ！」 「まったく侍従ちゃんたら……まあ、これがあったから話が面白くなるっちゃそうなんだけど」 　 　この巻、私自身も熟知してると思い込んでた辺りなんですが、全文じっくり辿ってみて相当印象が変わりました。なるほど、こういうことだったんかー！というところ満載です。