『リフレイン』vol.1「特集:『自己実現至上主義』批判」
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ゼロ年代研究会では「長いゼロ年代(1995~2011年)」を再考するというテーマのもと、90年代から現在に至るまでの社会・文化について研究するサークルです。普段は京大周辺、大阪・東京などで活動しています。会誌第一号では「『自己実現至上主義』批判」をテーマにしています。 2010年代はスマートフォンの普及に代表されるように、SNSや動画投稿サイトなどのメディアが人々の生活の中に深く根付いた時代でした。インターネットが生活の中心になっていく中、自己をどのように他者に見せるかがこれまでより重要な関心ごとになっていったのです。YouTuberは人気職業になり、企業は、「学生時代に力を入れたこと(「ガクチカ」)」を新卒の学生を選別する上で重視するようになりました。自らの「やりたいこと」を欲望することが社会によって要請され、個人の「内面」までもが資本主義の競争原理に巻き込まれていく中で「自己実現」について考えたい。そんな思いから「『自己実現至上主義』批判」を特集テーマに、然るべき寄稿者を集め、ついに発刊の運びになりました。 【収録内容】 ・ゼロ研編集部企画「『響け!ユーフォニアム』座談会」 ・三宅香帆「自己管理アイドルソングの登場――00年代~10年代女性アイドルの歌詞と自己啓発書のメッセージの類似」 ・西方刹那「長いゼロ年代におけるアイドル声優 アイドル声優の起こりと確立までの変遷」 ・キュアロランバルト「『憧れ』と『実現/肯定』としての『アイカツ!』──『子供向けアニメ』的物語の構造分析序論」 ・ちろきしん「『ラブライブ!』の『自己実現至上主義』」 ・久固「テン年代を乗り越える(あるいは受け入れる?)ための断章」 ・北条かや「ゼロ年代の美容整形『幸福』論」 ・ホリィ・セン「『シェア』という欺瞞」 ・妹尾麻美「就職活動における「やりたいこと」とインターネット 使いこなす時代から提供される時代へ」 ・みやまれおな「ゼロ年代研究のすすめ」 ・立花光「タイムマシンの漂着したゼロ年代の海岸 『デデデデ』から考えるソーシャルメディア以降のセカイ系」 表紙:木村紺