むかしむかし、大きな岬を荒らしまわって居座っている怪物がおりました。誰の手にも負えないその者は「ナラズ」と呼ばれるようになりました。生きものは全てナラズを避けて隠れ住むようになり、ナラズはとても孤独でした。そこへ、知りたがりの人間の男がやってきて仲良くなります。そして、離れた森の奥に得体の知れない化け物が棲んでいるとの噂を聞き、勢い盛んに乗り込むのですが……。 　和風っぽくもとれる感じのお話です。 　冬コミ95(2018.12.29)発行/300円/B6判/二段組/64P/厚さ約4.0mm/重さ約55gです。本作品は概ね39435文字です（空白など含む） pixivにサンプルを公開しています。リンクはこちら↓ https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=17913223