―赤山邸は○○○○である― 　閑静な住宅地の一角に佇む異様な一軒家、通称『赤山邸』。 小説家・赤山叡治が狂気に呑まれ作り上げたといういわくつきの邸宅に、赤山のファンを名乗る青年がやってくる。 　赤山邸を一人守り抜こうとする妻、Uber Eatsな妻の妹、仕事がしたい公務員、縁を切りたい編集者…。 　関係者たちの後ろ向きな思いが交差する中、赤山邸誕生の真相が明らかになっていく。 　フィクションとノンフィクションの境目で、彼は何に出会い、何を欲してしまったのか。 ２０２１年１０月２３日～２４日にいわてアートサポートセンター風のスタジオにて上演された、スワンボート第三回公演の上演脚本です。 表紙イラスト・デザイン：嵯峨瞳(片目で立体視)