シンポジウム『文明開化の「鉄の路」』レジュメ
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高輪築堤の「発見」は、「近代化遺産」のまさしく原点の発見であり、今世紀における最大で、もっとも重要な歴史遺産ともいえるものであった。このような貴重な歴史遺産を、JR東日本は、国民に広く問うことなく、また発見後もしばらくは極秘に発掘を進め、東京新聞が「発見」してから、やむなく公表に踏み切った。 産業遺産学会では学会内に自主的研究グループである、「高輪築堤を考える会」を設置し、1年弱の調査・研究をおこなってきた。発掘現場は前述したように調査はおろか、見ることもできなかったので、高輪築堤をより広い観点から意義と価値を考えることにした。 このシンポジウムは、この1年弱の成果報告であり、高輪築堤問題を多くの人びととの間で共有すべきこと、またより広い観点から議論すべきであることを考え、中間報告的に公表すると同時に、広く意見や問題点などを問うシンポジウムであった。 シンポジウム「文明開化の鉄の路」-わが国最初の鉄道路線と高輪築堤問題を考える- 主 催:高輪築堤を考える会 (産業遺産学会高輪築堤研究会WG) 東京産業遺産学会 開催日:2023年1月14日(土)13:00-17:00 会 場:物流博物館 発表者:秋葉健 (産業遺産学会理事) 伊東孝 (産業遺産情報センター研究主幹) 東海林次男(「高輪築堤の全面保存を求める会」共同代表) 中山嘉彦 (大阪学院大学教授) 松浦利隆 (国際産業遺産保存委員会(TICCIH)日本代表) 山田俊明 (元東京都立高校教諭) (50音順) 分 量:A4フルカラー20P 4.8MB 調査費用・シンポジウム開催には、公益信託大成建設自然・歴史環境基金の助成を得ている。
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