2023.11/11　文学フリマ東京37　で出した新刊となります。 A6（文庫本サイズ）97P ◆童話は小さい頃に読んだきりではありませんか――？ そんなあなたの為に送る、大人が読んでも楽しめる内容の童話の紹介を下に少しばかり、したためておきましょう。 　これは主人公の一人の女性が病気に罹り、それを治す為に個性的な五人の息子達と旅に出るお話。 主人公の女性マーナは夫を亡くした未亡人――今でいうところのシングルマザーで、母乳が止まらないという難病を抱えています。 五人の個性的な息子達はそれぞれ特性を持った（発達障害）を持った子ども達。マーナは子育ての難しさに直面しながら、成長した彼等と共に世間の差別と偏見に晒されながらも、逞しく世の中を生き抜いていきます。 彼女の病を治す旅路の果てに待つ結末とは、一体どんなものなのでしょうか？ 現代社会にも存在する差別や偏見、人間の性質の普遍性を童話に落とし込んでみたらどうなるのか？ 大人のタメの童話～其ノ壱～「甲」母性をテーマとした作品――新しい挑戦を是非、その目で確かめてみてください。 ――人の世界のどこかに存在するという悲しみの天秤は壊れてしまっていて、正確な重さを計れずにいるので悲しみと同等の憐れみを与えてはくれませんし、涙の壺はそこが欠けていて、無限に水をこぼし続けます（本文の一部より抜粋）