大映が誇る2大特撮、ガメラと大魔神。 「GAMERA: Rebirth」を迎えた今、それらがどのような道を歩んできたのかを「コミック」から振り返ってゆきます。 1965年「大怪獣ガメラ」のヒットに対抗して京都撮影所が製作した「大魔神」。両作はシリーズ化し、怪獣ブームを彩る花の一つとなった。大映は倒産するが、徳間書店の傘下で平成ガメラ（と幻の筒井版「大魔神」）が生まれ、角川買収後にもそれぞれリメイク作品が製作されている。 パラレルな道を辿ってきたこの二大シリーズを、「コミック」という観点から比較・分析・解説する。ゴジラという巨大コンテンツに対し、どのような宣伝・メディアミックス戦略を取っていたのか。 そして、コミックという世界に残された、ガメラや大魔神の知られざる可能性は。 ――なんかかわいいバルゴン、登場人物が激烈なギャオス、本格劇画の大魔神、ギャグ漫画。 コミック世界の大映特撮ワールドをご堪能あれ。 ※2023年夏に準備号を頒布したものの完全版です。