【再販!】自転車のキホン 3冊セット
- 760 JPY
★このページで購入できるもの★ ①自転車のキホン1改訂版 PDF(表紙等込36ページ) ②自転車のキホン2 PDF(表紙等込48ページ) ③自転車のキホン完結編 印刷用PDF(表紙等込64ページ) ④自転車のキホン完結編 閲覧用PDF(表紙等込80ページ) ※④は③の内容をスマホ等で見やすいように、各部サイズを調整したものです。 『自転車のキホン1改訂版』より「まえがき」から抜粋… 守・破・離という言葉があります。まずは師の教えを「守」り、教えを「破」ってより良いものを獲得し、やがて師から「離」れていくという過程を表したものです。 ヘーゲル弁証法では、次のようなことが唱えられています。”今まで守ってきたものを打ち破るためには、正しいと信じてきたものや大事に持っていたもののいずれかを捨てなければなりません。これが実現できた時、私たちは初めて揚棄することができます。”と。 私たちは今、情報過剰な社会に生きています。その情報には往々に矛盾が存在しており、私たちはその取捨選択をしなければなりません。取捨選択をして手に入れたものさえも、後に間違っていると気づいて捨てる可能性があるのです。 捨てて何かを得るだけの行為は一見無駄なことのように思えますが、ヘーゲルはこれを「揚棄」として哲学的意味を与えました。捨てることは、次の段階へ進むということです。 (中略) 電子書籍という媒体によって知見を共有し、皆様の「揚棄」に何か貢献できることを願っています。この書籍から止揚して得た皆様の知見は、さらに多くの人に共有してください。それが、私たちに本当の個性を齎してくれるはずです。 『自転車のキホン完結編』より「自転車は踏むと刺さる」から抜粋… (前略)シッティングのまま可能な限り全力で加速してみてください。このとき、タイヤとアスファルトの音に耳をすませてみましょう。踏み込む度に「ザッザッ」という断続的な音が聞こえてくるのであれば、それは悪い症状です。もし砂浜などを走ったならば、タイヤが砂に埋まって自転車が止まってしまうことでしょう。 これらの症状が発生してしまうのはなぜでしょうか。その理由は、きわめて単純な物理現象に起因します。 結論から申し上げますと、クランクが 3 時のときに踏み込む動作をしていることが原因です。そのようにした場合、短時間にかけられた力(衝撃荷重)は下向きのベクトルを生みます。これはフレームを介してタイヤを潰す力に変換され、後述する「転がり抵抗」を生み出す原因になります。タイヤより地面のほうが柔らかい砂地やぬかるみなどの環境では、タイヤが地面に刺さろうとします。。そのため、タイヤが空転して推進力を失う「スタック」を起こしてしまいます。 さらに高ケイデンスにしようとした場合、下向きのベクトルの反作用によって踏み込む度におしりが跳ねてしまいます。 すべての原因はベクトルです。階段に前輪を当てて 3 時で踏み込むと、下向きのベクトルによって自転車はつっかえます。同様に 5 時で一瞬踏み込んだ場合には、後ろ向きのベクトルが自転車をバックさせます。(後略)