【再販!】自転車のキホン(応用) 3冊セット
- 760 JPY
★このページで購入できるもの★ ①超ロングライドのキホン PDF(表紙等込70ページ) ②自転車の動的バランス PDF(表紙等込76ページ) ③自転車のカガク PDF(表紙等込52ページ) 『自転車の動的バランス』より「まえがき」から抜粋… (前略)人馬一体という言葉がありますが、単に”操りやすさ”という良し悪しを象徴する言葉ではありません。むしろ、人間側が馬の動きを感じてその歩調に合わせてやるというのが人馬一体の本質です。自転車でいう馬の歩調とは何でしょうか。その回答の分解能を高めていくのがこの書籍の狙いです。 自転車にはジオメトリーというものがありますが、私は数値上のスペックを恃みに自転車の性格を断定することを好みません。先述したように、私は今までに多数の自転車を集中的に運用する(一時的に人から借りるという意味ではなく、所有してしっかり乗り込む)こ とで多様な自転車の性格を体感してきました。そこで学んだことは、人間側に経験があるかどうかがその自転車を乗りこなせるかどうかを決定付けるということです。 たとえば、自転車の安定性は単に重心が高いからどうとかフォークの剛性がどうとかいう単一の指標だけではわかりません。重心云々などという話はあくまでその自転車の歩調を変える一因でしかなく、人間に歩調を乱す要因がひとつでもあれば、どんな自転車であっても 均衡は破綻します。何であれ重要なのは、人間側が自転車という馬の歩調に合わせられるかどうかなのです。 では、その歩調はどのように合わせていけばよいのでしょうか。まず皆様には是非この書籍をお読み頂くことで、あなたの所有する自転車を”自分の能力を拡張する道具”として今まで以上に愛情を注いで頂けると確信しています。それでは、『自転車の動的バランス』お楽しみください。 『自転車のカガク』より「楕円で真円を回そう!」から抜粋… (前略)ケイデンスをあげるとお尻が簡単に跳ねます。そのほか、大腿四頭筋(以下、便宜上『前腿』と記述する)だけが辛くなってしまう症状が起きます。これらを経験したことで「おじぎ乗りは自分 に向いていない」と捨ててしまうことは、非常に勿体ないことです。 対処法は非常に簡単で、楕円形に動かすイメージを持つことです。実際に自転車に乗ったときは真円に近い形で軌跡を描くはずですが、「真円のものを楕円に動かす」と意識しながらペダリングしてください。 このときに注意しなければならないのが、踏みつけてしまうと一瞬で前腿がつりそうになることです。腿から足先までブラブラになるほど脱力してから、図のように動かしてみてください。そのイメージのままペダリングを行うことが、おじぎ乗りにおける正しいペダリングです。 実際に自転車に乗る場合には、12時から1時(すなわち上死点直後)で脱力したまま前へ膝を伸ばすようにしてください。