人間国宝の父が死んだ―――。 日本彫刻界を牽引してきた「不破島羅山」の死は美術界に激震を もたらした。 羅山には二人の息子、輝と影勝がいる。 父は次期当主を決めずに急逝したため、弟の影勝は家を存続させるべく、兄の輝に不破島羅山を襲名するよう迫る。 だが、輝は名跡を背負う覚悟も実力もない。しめやかに父の葬儀が行われる中、一人の女、朝比奈聖がやってきた。 「初めまして、藤堂輝さん。私と結婚してください」 聖は生前、羅残に輝と結婚するように言われたという。 初対面なのに結婚！？輝は戸惑うが、影勝は婚約の事を知っていて、すでに式の段取りも決めている。 影勝と聖に押し切られる形ではじまった奇妙な結婚生活。そこへ聖の妹、奏がやってきて、「お姉ちゃんを返して」と暴れだす。 なんと、聖は朝比奈家の莫大な借金を清算してもらう代わりに、輝と結婚するよう強制されていたのだった。 全ては亡き父、不破島羅山が仕組んだこと。 父は何故、この見知らぬ女と結婚させようとしているのか？ 2024年3月23、24日科学技術館サイエンスホールで公演された 音楽朗読劇『刻音』の24日公演の模様を2枚組CDに収録しました。 劇場の雰囲気そのままに朗読劇をお楽しみください！ 【収録内容】 ・音楽朗読劇『刻音』24日昼公演 【出演】 藤堂輝：新垣樽助　／　朝比奈聖：能登麻美子 藤堂影勝：山中真尋　／　朝比奈奏：倉知玲鳳 【演奏】 Piano　furani　／　Cello　菅野太雅　／　Violin　emyu: ※アフタートークは収録されません。 ※公演の音声、演奏、SEを収録している為、多少のノイズや聴き取り 　にくい場合があります。あらかじめご了承ください。 ※ジャケットデザインは予告なく変更される場合があります。 　あらかじめご了承ください。