詩誌祝福が足りない 二号
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陽射しのなかで 誰かの背景になっていた 通勤電車に乗って、スーパーでお惣菜を買って、夜はテレビを見たり、今日あったことを話したりして、生活の心地よさと肉体の重さの間で詩を書くこと。 二号のテーマは「安全な庭」。胸に闘志を秘めたまま、それでもいまは健やかな休息を。 -- サイズ:B6 40ページ 著者・発行者:四塚麻衣 装画:ちなみ ******************** 「昏い星」 明るい恒星が こちらを向いている 独楽のように軽やかに 両手をひろげて ひかりを 体いっぱいに受けとめて 瞬き、 やわらかな瞼の内側 私は 誠実になれず 真冬の 岩に砕ける波音を 思い出すころ 明るい恒星に 背を向けて 遠く 微かな星のひかりを探すように 君は 眠る前に手紙を読む
