Feel Like Eden
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著者:瀧本緑 写真:Ayumi Hina 文庫版、114ページ
作品概要
人生における至上の瞬間を「楽園=Eden」とする価値観が通底する、コンセプト・ブックとなっています。 ある出来事をきっかけに瓦解した友情は、修復しようがないのか、そもそも修復する必要はあるのかを問う小説。わかりやすく、大衆が長いものに巻かれる様が可視化された2025年に、個人の、その人たったひとりの感覚を大切にして生きようとする人のさまを描いた小説。そして、あるときは架空の人間の、あるときはわたし自身の瞬間を綴った、「楽園」にまつわる詩たち。 わたしたちが人生を駆け抜けた先には、ほんとうにたった一つの答えしかないのか。いったいなにが、人生を豊かにするのか。 2025年、世が明らかに混沌とする中で、あなたの、わたしの、たった一人の人生を、大声で絶叫するための本ができあがりました。
短編小説『ピュア・ソウル』
プロ野球選手になった高校時代のチームメイト・健朗が引退を表明した。それも、引退するだけではなく、格闘技オーディション番組に参加するということも同時に発表されていた。 いじめを庇って殴られ続けていた、過去の健朗との像の剥離にショックを受けた慶太は、出演をとり止めさせることを決意。カフェに呼び出し、二人きりで話をするが、健朗から「一緒に番組に出ないか」と持ちかけられる。 友情は、いつ、どこで成り立ち、一度壊れたら修復するまで戻らないものなのか?「男性同士はお茶できない問題」の手前のようでその先にある、男同士の関係のあり方を描いた作品。
短編小説『雌雄ペア』
流れ星に願いをかけることを面倒に感じる菜月は、最近仲のいい舜平と、電話をつないでともに空を見上げ、流れ星を見ることになった。 そんな舜平との関係を友人の彩に話したところ、「それは恋だ、本能だ」と言われ、強い違和感を覚えた。ヒトに本能があるのなら、私のこの「流れ星めんどくさい」という小さな思いだって本能だと思うが、そうではないのだという。 菜月は、昔よく見たウィキペディアの「ヒト」の項目を思い出す。そこでは、人類の男女は「雌雄ペア」と書かれている。流れ星を見ながら、菜月は思わず「私たちって雌雄ペア?」と舜平に問う。 個人レベルでポピュリズムに抗う、ある人物の逡巡のさま。
詩
10作の詩を収録。 『正しさ』 『腹式呼吸』 『夜明け』 『流れ星』 『オネスティ』 『天国』 『落ち込む』 『楽園マラソン』 『リバー』 『ヒーローインタビュー』

