No.3 えぎょん
- Digital400 JPY



水面のゆらぎから、そっと首をもたげる青い影。 “えぎょん”は水辺にだけ姿を現す希少個体で、 視線を感じた瞬間にはもう、波の模様に溶けてしまう。 観測班が残した手記によれば、 えぎょんの周囲だけ、時間の流れがわずかに遅くなるという。 生き物というより、海と陸の“あわい”に棲む概念のようだ。 不規則に伸びた触腕は、意思を持つかのように震え、 近くに寄り添う者の感情を静かにすくい取る性質があるらしい。 恐れも、寂しさも、喜びも、全部いったん預かってくれる… そんな優しい化け物なのかもしれない。 【内容】 ・背景透過PNGである ・怪生物 No.3 “えぎょん” である ・潮騒域で観測された“水棲型”である ・水面ノイズ/退色インク加工が施されている ・古い観測カードのような質感である 【用途】 ・アイコンにすると“静かに見守られている感”が出る ・ステッカーにすると、水場の守り神っぽくなる ・ZINEの端に置くと急に海辺ホラー化する ・配信画面に置くと、視線が水のゆらぎになる ・スマホ壁紙にすると癒し7割、不穏3割になる 【きまり】 ・個人利用 → よいのである ・SNSアイコン → 波紋のように馴染むである ・加工 → すこしなら許される ・再配布 → それはやめておくが吉である ・商用利用 → 観測Labへの相談が必要である 【研究員メモ】 「えぎょんは近づくと、こちらの足音に合わせて 水面が“ぽちゃん”と鳴るのだ。 あれは合図なのか、あいさつなのか…… 誰も確かめる勇気を持ち合わせていない。」


