

















「バックアップはあります」と、ほとんどの企業がそう答えます。しかし、いざランサムウェアに感染したとき 85% の企業が復元できなかったと答えています。つまり、バックアップがあるのに会社は業務を遂行できなくなってしまうのです。 「その Backup、正しく復元できますか?」 本書を手に取っていただき、誠にありがとうございます。ランサムウェアの猛威がアサヒ、アスクルなどの大手企業を襲っています。筆者自身も、前職の情シスの時代にランサムウェアに感染し非常に辛い思いをしました。 その際の教訓としても「バックアップは最後の砦」というのは理解します。しかし、そのバックアップがもしもの時に使えなかったら……? 本書は、筆者の辛い思い出に涙しながら、ランサムウェアの被害を最小限に抑えるため、最新のバックアップ事情に焦点を当てて執筆しました。 この本をきっかけに「ランサム? バックアップがあるから大丈夫!」と胸を張って言えるようになってもらえると幸いです。
概要
本書は、ランサムウェアの脅威が深刻化する現代において、単にデータを保存するだけでなく「確実に復元できること」に主眼を置いたバックアップ戦略を解説しています。 著者の実体験に基づき、攻撃者が最初にバックアップの破壊を狙う実態や、従来の冗長化だけでは防げない最新の攻撃手法を分析しています。 対策として、管理者権限の分離や、書き換え不能なイミュータブル(不可変)ストレージ、物理的・論理的なエアギャップ(隔離)の重要性を強調しています。 また、バックアップを場所・方法・対象・思想・目的の「5つの軸」で分類し、組織の規模や環境に応じた最適な設計指針を提示しています。 最終的には、技術的な導入だけでなく、定期的な復元テストを日常業務に組み込むといった、運用の「姿勢」こそが企業の生存を分けると説いています。

















