- Ships within 7 daysOut of StockShips by Anshin-BOOTH-PackPhysical (direct)2,500 JPY

COVID-19に伴う緊急事態宣言および外出自粛に伴い、宅配業者の負荷増大が懸念されます。宅配業者の負担を軽減することを目的に、しばらくの間、自宅発送商品の取扱いを停止いたします。 ご理解のほどよろしくお願いいたします。 【空力音の直接数値計算に用いる数値計算法を網羅的に解説】 本書は空力音の直接数値計算に用いる技術を網羅的にまとめた解説書である. 空力音の直接数値計算では,高精度な微分や積分の計算法が要求されるが,それら数値計算法の詳しい解説はほとんど見当たらない.本書は,そのような状況を改善することを目的としており,業務もしくは研究で空力音の直接数値計算に関わることになった技術者を対象として書かれている. しかし,内容はそのような読者に限定されるものではなく,支配方程式の表現やコンパクト差分,時間積分の数値計算法については,多くの読者に有益な情報をもたらすだろう. 【詳細で実践的な解説】 本書は,実際に計算を行う手順通りに構成されている.第2章では,空力音の直接数値計算に用いられる支配方程式を示し,第3章において,その空間微分を計算する方法を示す.本書で紹介する微分法は連立一次方程式を解く必要があるため,続く第4章および第5章で,その解き方(解法)を説明する.その後,第6章では計算領域の端の取り扱いを述べ,空間に関する処理を完結させる.第7章では時間積分法を説明し,最後に,第8章において2次元圧縮性流れの計算を実行する. 第3章では,微分の数値計算法を評価する指標として波数解像度を紹介し,その概念を詳細に説明している. 第4, 5章では,連立一次方程式を解くアルゴリズムだけでなく,プログラムのデバッグも想定し,テスト問題を与え,それを解いていく際の値の変化を提示している. 第8章でも,2次元圧縮性流れの例題を実行するにあたり,物理量の時間変化を細かく示し,プログラムの正誤を早い段階で確認できるように配慮している. なお,本書では空力音の具体例やその発生機構,音響学については取り扱っていない.また,衝撃波を伴う流れは計算が複雑すぎるので,これも取り扱っていない. 第2版では,いくつかの項目を追記,修正した. ・Padéスキームの名前の由来と導出を追記 ・コンパクト差分が作る連立一次方程式に対する反復法のプログラムと結果を追記 ・TVD Runge-Kutta法の式の修正と利点の追記 ・Jameson-Baker Runge-Kuttaの精度に関して,不十分な情報に基づく記述を修正 ・空間多次元特性境界条件の2000年代中盤の動向を追記 B5版344ページ(表紙込) ソースリスト付き(Fortran) 【発送について】 あんしんBOOTHパック 宅急便コンパクトにて発送します. 【更新履歴】 ・2018年4月22日 技術書典4にて初版発行 ・2018年4月25日 BOOTHで販売開始 ・2019年9月22日 技術書典7にて第2版発行
目次
第1章 はじめに 第2章 支配方程式の表現 2.1 支配方程式 2.2 無次元化 2.3 支配方程式のベクトル表記 2.4 総和規約にしたがう表記 2.5 その他の表記方法 第3章 空間微分 3.1 陽的な差分 3.2 誤差 3.3 コンパクト差分 3.4 精度と波数解像度 3.5 片側差分 3.6 多次元空間におけるコンパクト差分 3.7 2階微分に対するコンパクト差分 3.8 勾配が規定される場合のコンパクト差分 3.9 不等間隔格子 3.11 係数表 3.12 Padéスキームの導出 第4章 3重対角行列を係数にもつ連立一次方程式の解法 4.1 直接法と反復法 4.2 Tri-Diagonal Matrix Algorithm(TDMA) 4.3 LU分解 4.4 Cyclic Reduction法 4.5 周期境界条件への対応 4.6 反復法による計算 4.7 テストデータ 第5章 5重対角行列を係数にもつ連立一次方程式の解法 5.1 LU分解 5.2 周期境界条件への対応 5.3 テストデータ 第6章 境界条件 6.1 境界条件の重要性 6.2 局所境界条件(Navier-Stokes Characteristic Boundary Condition) 6.3 領域境界条件 第7章 時間積分 7.1 時間積分の計算法 7.2 テスト問題 7.3 Euler 法 7.4 2次精度Runge-Kutta法 7.5 4段4次精度(古典的)Runge-Kutta法 7.6 Jameson-BakerのRunge-Kutta法 7.7 Williamsonの3次精度低容量Runge-Kutta法 7.8 3次精度TVD Runge-Kutta法 7.9 BerlandらのLow-Dissipation Low-Dispersion Runge-Kutta法 7.10 テスト問題の実行結果 第8章 2次元テスト問題 8.1 支配方程式 8.2 単極渦 8.3 主流Mach数1.1で移流する単極渦 8.4 等温壁にはさまれた平面Poiseuille流れ 8.5 断熱壁にはさまれた平面Poiseuille流れ 8.6 ソースリスト 参考文献