呑まさる
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『呑まさる』は、酒にまつわるエッセイや短編小説、短歌など、呑まさる文章、酔える文章を収めたオムニバスZINEです。11人の書き手が、日本酒、ウィスキー、ビール、ワイン、焼酎、あるいはそれ以外を取り上げ、個性豊かに「酒」や「酔い」について綴っています。 「呑まさる」とは主に北海道や東北地方で使われる方言で、「ついつい呑んでしまう(ほど美味しい)」「自分の意志とは無関係に酒が進んで仕方がない」という状況をあらわす言葉です。さまざまな種類と味わいがあり、何と合わせるか、誰と呑むかといった条件によっても異なる表情を見せてくれる酒の魅力を、いろいろな文章の形で表現しました。 ■エッセイ 事前の打ち合わせはなかったのですが、偶然にも若き日の思い出が集まりました。題材も語り口も異なるのに、どこか通じ合う、そんな4編をお届けします。 「かつて夢見た葡萄酒と弾けるブルチャーク」(著者:ayan) 「これは怖い話ではなくとある日の酒盛りの話」(著者:ERIKO) 「鏡月で嘘を割っていつかまた笑えたら」(著者:宿木雪樹) 「アポロンの部屋、バッカスのグラス」(著者:瀬良万葉) ■短編小説 お酒が主役とも言える、“読まさる”恋愛小説です。おうちで、あるいはお店で。お酒を片手に、物語の世界に酔ってください。 「本音酒」(著者:もちもち) 夢丸商事の営業マン、村田康二は、経理課の小柳玲子にひそかに想いを寄せていた。ある日、村田は新人歓迎会の幹事を任される。会場の居酒屋には、飲むと普段言いたくても言えない本音が出てくる「本音酒」という不思議な酒があって――。好きな女性になんとか想いを伝えようとする恋愛コメディ。 「プレミアムウイスキー『未来』」(著者:寿すばる) 22歳の会社員、ミユは、ひょんなことから3本のウイスキー『未来』を手に入れる。誰かを思い浮かべて飲むと、その人と結婚した場合の10年後、25年後、50年後の生活が見えるという。未来がわかれば、幸せをつかめるのか。3本のウイスキーは残りわずかになり、とうとう――。期待と不安に揺れる女性の心を表情豊かに綴る、恋愛短編小説。 「暁あかつきを待つ」(著者:宿木雪樹) 舞台は明治初期。文明開化の音がまだ届かない新潟の山間部で、郷土料理と地酒の店を営む女性、すみ。ある日の夜、真っ黒な外套を着た、見目麗しい「異人さん」がすみの店を訪れ――。やわらかく緻密な筆致で幽玄な世界を描き出す、おとぎ話のような物語。 ■短歌 三十一文字で描かれるのは、お酒が隣にある少し大人の世界。短歌は読む人それぞれの記憶と重なり、異なる情景を映し出します。 詠み手:みずみぞのいずみ、髙橋みゆき、ayan、三田珠理、宿木雪樹 ■偏愛つまみ お酒も好きだけど、おつまみはもっと好き!? 4人のおつまみ談義を読み終える頃には、今晩のおつまみが決まっているはずです。 「パンは、世界一美味しいお皿」(著者:ERIKO) 「直売所、それは酒呑みの味方」(著者:みすみぞのいずみ) 「夜ふけのサーモンなめろう」(著者:宿木雪樹) 「それならおれは割り離しグルメだ!」(著者:高下龍司) ■書籍紹介 “お酒”や“酔う”という言葉から、連想される本はありますか?四者四様の視点で語られる“酔える本”をご紹介します。 「うまい酒は旅をしない 私に旅をさせてくれる」(著者:ayan) 「普通の人生に訪れる 失楽園鍋しない恋物語」(著者:ERIKO) 「創造の女王に溺れる 言葉の泥酔体験を」(著者:宿木雪樹) 「ジントニックが似合う 孤独で爽やかな小説」(著者:えなりかんな) その他、宿木屋メンバーが呑みながら本音を語る「呑んだくれ座談会」や「こんなメニューの居酒屋があったらいいな」と考えた「妄想呑まさる酒場」などのお楽しみコンテンツも。お酒を愛する人はもちろん、お酒を飲まない方にも、“文章に酔う”体験を味わっていただける内容となっています。あなた好みの「呑まさる」文章を、ぜひ見つけてください。 発行所:株式会社宿木屋 発行日:2026 年7月20 日 初版発行 版型:B6版(文庫より少し大きいサイズ) ページ数:128ページ イラスト:ちぃ 装丁・デザイン:宿木雪樹 価格:1,500円(税込)






