1887年のロンドン観光案内
- Shipping Date (Approx): 2026-10-20Physical (direct)3,900 JPY





本書は 「London in 1887, illustrated by 18 bird's-eye views of the principal streets. by Herbert Fry, London, W. H. Allen & Co.」の翻訳です。 425ページ、A5版。 著者のハーバート・フライ(1830~ 1885)は本書出版時にはすでに亡くなっているようですが、本書は少なくとも 1880 年以来毎年のように新版が出版され、1907 年版までの出版を確認することができました。 今回は日本では明治 20 年に相当する 1887 年版をご紹介するわけですが、この年はヴィクトリア女王在位 50 周年記念の式典が行われました。またシャーロク・ホームズの初登場作品「緋色の研究」が「ビートンのクリスマス年鑑」に発表された年でもあります。 そして翌年の 1888 年には、ロンドンのホワイトチャペルで「切り裂きジャック」事件が発生しました。まさにヴィクトリア朝時代の絶頂期、爛熟期といってもいいでしょう。 その時代の彼らの視点で見たロンドンの紹介です。 ご覧になって気づかれたでしょうが、18 世紀に関する記述が多いです。われわれにと っての 20 世紀、19 世紀と同じように、彼らにとっての 1 世紀前の 18 世紀がいかに近しい存在であったかということが、よく分かります。 また、 現在のロンドンだけでなく、 20 世紀初頭のロンドンの地理とも異なっています。 19世紀末のロンドンは、人口の増大で慢性的な交通渋滞を生じるようになったので、スラム街を取り壊して新たな道路を開通させるという都市改造が行われた時期でもありました。 また特にセントポール大聖堂付近で著しいのですが、第二次世界大戦時の空襲で焼け野原になり、戦後の復興時にすっかり道路や町並みごと新しくなってしまったということもあります。読んでいて戸惑われることもあるかと思いますのでどうぞご注意ください。




