Visibility = 見えるもの／見えないもの GEOGRAPHICは「好奇心のためのエンターテイメント」をテーマに、領域を問わない制作を実践するためのグループです。 私たちは「何をするか」以前から始まりました。音楽・デザイン・プログラム・ストーリーテリングなど、 多彩な知識を持ったメンバーが集っていますが、あえて何をする集団なのか定義しない状態からものごとを初めてみたいと考えたのです。 制約は最低限に、しかし地理的／文化的に遠くの人たちにも届く、 心地のいい物をまず発表しようと定めたとき、自然と音楽の話になっていました。 まず私たちが聴きたい音楽を作り、パッケージすることを目指す事にしました。 たくさんの人たちと対話し、アドバイスを頂くうちに見えてきた物が、そうした活動の具体的な内容でした。 大きな災害の後や行き先の不明瞭な状態のなか行われた話は、まるで靄から輪郭が立ち表れるかのように、 聴きたい／今、作るべきと考える音楽、それに相応しいビジュアル…の話のほうに向くようになりました。 その状態（見えるもの／見えないもの）を、そのままVisibilityというタイトルに込めています。 この10曲編成のアルバムは、GEOGRAPHICのメンバーが「現在考えうる最良の選択肢」として選んだインディペントの作曲家たち によって制作されました。デザイナー／電子音楽家である岩下倫太郎の新作をはじめ、伊藤賢、Ryo Takahashiのお二人に 既存の発表曲とは違う方向性を模索して頂きました。ゲストボーカルには、静謐で透き通るようなトーンが特徴的なAnnabel氏を迎えています。