Daze of Quarantine (CD-R)
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ご注意 : この作品はプレスCDではなくCD-Rです。また、Bandcampで無料で配布中です。データで構わないかたはそちらをご利用ください。Bandcampで試聴もできます。 https://macotokikuchi.bandcamp.com/album/daze-of-quarantine ..... Daze of Quarantine Talking Inko 008 Quarantineという英語を初めて知ったのはグレッグ・イーガンのSF長編のタイトルで、それは地球が宇宙から隔離されてしまうという物語だった。SARS-CoV2のパンデミックで世界中がquarantineに入った今、幸か不幸か日本では人々はそれほど厳しく隔離されているわけではないのだけど、音楽をめぐる状況は厳しい。ライブハウスは休業を余儀なくされて、僕たちのような無名のミュージシャンですら(お客さんは少ないのに)ライブを延期しなくてはならなくなった。 そんなDays of quarantineにも人々は音楽を続けようとしている。ライブハウスからは観客を入れないライブ配信が行われ、ネットを介した遠隔セッションや自宅からの演奏映像が次々と公開されている。僕は自室からのソロライブを配信しはじめた。ほぼ週に一度のペースで、エレキギターとテルミンを使った自称「即興ひとりプログレ」を演奏している。プログレと大声でいうほど構築的ではない単純で即興的な演奏で、気分としては「神秘」から「雲の影」までのピンク・フロイドっぽいかな。 2016年に難波ベアーズでこのスタイルの演奏を始めてから、それほど頻繁ではないけれども何度かライブ演奏をして、これまでにそれを二枚のCDにまとめた。興味のあるかたはサイトを覗いてみてください。 https://theremin.booth.pm/ Days of quarantineに配信した音源もそれなりの時間分貯まったので、4曲をマスタリングしてデジタル・アルバムにした。配信の副産物としてライン録音なので音質はそこそこいいものの、本来なら多重録音したいところをライブ演奏で実現するためにループマシンを使って重ねていて、ギターとテルミンの2トラックしかない。そんなわけでギター同士のバランスやエフェクトには調整しきれないところがある。それでもオーバーダビングなしの完全ソロ・ライブ演奏の記録として、最低限のマスタリングをしたものを発表します。 どの曲もギターのリフをループにして、その上でギターとテルミンのアドリブを展開するスタイルで、いきおいどれも似たり寄ったりの単調な展開になっちゃってるのは仕方ない。ギターとテルミンをこういうスタイルで演奏してる人は世界中探しても他にいないはずなので、こういう音楽もあるんだなと思って聴いて下さい。困難な時期に少しでも楽しんでもらえるとうれしい。 収録曲 1. Buzz オープニングはメジャーのツーコードのアルペジオにちょっとリズムを乗せて、アドリブを弾いただけの単純な「その場で思いつき」の作品。曲調的になんとなく朝の雰囲気なので、オープニングに相応しいかなとトップに持ってきてみた。タイトルは最後のテルミンのざわめきから。 2. Daze of Quarantine スライサーというエフェクターを使ってギターで機械的なリズムを作り、それにエコーをかけたリフを乗せている。NEU!っぽくならないかなと思ったのだけど、むしろマヌエル・ゲッチングぽくなったかもしれない。いずれにしてもジャーマン・サイケの感じ。スライサーとテルミンのアドリブという組み合わせは僕がやってるandmo'というデュオでもよく使ってるもの。後半に出てくる15拍子のリフもandmo'の曲からの流用。 3.Emergent Degrees of Freedom Part 2 べアーズで演奏したソロ・ライブを集めたCDの2枚目に収録した曲を再演したもの。再演といっても、パターンとコード進行がだいたい同じという程度ですが。30分くらいある原曲の後半2/3くらい。これ自体ふたつのパートに分かれていて、後半のコード進行はシンプルながら祝祭的な雰囲気が気にいっている。 4. The End of the Night これもべアーズで一度演奏した曲の再演。夜っぽいと思って、べアーズでのライブをyoutubeに公開するときにこのタイトルにした。変化をつけるためにギターにスライドバーを使っているけれども、これも僕のライブではよくやるパターン。ほんとはスライドギターにフィードバックがかかるとかっこいいんだよね。でも、ライン録音ではフィードバックしないんだな。夜らしく眠たい感じに終わる。