錆びた街。
空高く伸びる煙突。
白む空。
どこを見たって面白みのない、神様の作った素敵な肥溜め。
それが私たちの京都で、私たちの科学世紀だった。
それでも、生きないといけない。
理由は分からないけれど、きっとそう考えるように、プログラムされているんだと思う。
…
……
………
最悪の科学世紀を秘封倶楽部の二人が駆ける。
ちょっぴり哲学風味のスチームパンクSFノベル。
256頁
※本作品は2018年開催の科学世紀のカフェテラスにて頒布した同作品に加筆修正を加えたものです。細分の表現を見直したのみで、内容の変更はありません。