うそつきリースヒェン ―ニーチェの妹―
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【書籍情報】 サイズ:文庫判(A6) 項数:254ページ 19世紀末。世界は変革と抑圧の狭間で激しく揺れ動いていた。産業革命。階級制度の瓦解。マスメディア時代の幕開け。イデオロギーの台頭……世界の在り方全てが急速に創り変えられていく中、ドイツでは民権運動の曙光と急進的な民族主義が奇怪な融合を見せ始めていく。その激流の中でニーチェは「神の死」をただ独り厳かに宣告した。 ――エリーザベト・ニーチェ。あの偉大な哲学者ニーチェの妹。 彼女は兄の天才を誰よりも早く確信し、また誰よりも深く愛していた。 しかし彼女こそは一個の人間としてのニーチェが破滅し、虚飾と捏造の果てにナチズムの預言者として祀り上げられる運命の元凶でもあった……。 燃え盛る意志に突き動かされて生きた「妹」の半生に永劫回帰の幻想が絡みついてゆく、悪役令嬢ブラコン妹萌えラノベ。 【本作はカクヨムにて連載中の『うそつきリースヒェン』第一部に加筆修正を加えて文庫本として纏めたものです。続巻前提で書かれた作品ですがこの一冊で完結した内容となっています】