幻想ニライカナイ
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昭和二十年。艦砲射撃の嵐に襲われる沖縄で一人の日本兵が静かな海岸にたどり着いた。そこは黄泉・根の国・母の国・常世、そしてニライカナイ。神話の時代から様々な名で呼ばれてきた場所とどこかで繋がっていた。 海岸に暮らす不思議な祝女(ノロ)と付き合っていくうちに男は古代から続く恋慕の情と民俗学の情念が入り混じった奇妙な気持ちに取り憑かれていき――。『幻想ニライカナイ―海上の道―』 明治三十九年。淫祠邪教と迷信がこの国から廃滅されようとしていた時代。〝神狩り〟とも呼ばれた神社合祀事業のために古代から何かが祀られ続ける山に入り込んだ役人は、そこで小さく奇妙な姿の神を見た。鈴の音を打ち鳴らしながら神は何を語ったかというと――。『神社合祀奇譚』 以上の二篇を収録した小説文庫本。 本書は2016年に発行した同名作品に再編集をほどこした新装版です。収録作品の内容は同じですが一部に加筆修正を施し、カバーや扉絵を刷新し挿絵などを追加しています。 【書籍情報】 サイズ:文庫判(A6) 項数:266ページ