デュメリル 創刊号
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20年代と令和に疾走する新同人文芸誌、『デュメリル』創刊号です。 特集「吸血鬼」――小説テーマ競作 および 関連作レビュー。 特別寄稿として、短歌結社「まひる野」に所属する久納美輝による小説作品「夜の顔」(原稿用紙換算57枚)。 ※ 久納美輝さんが2021年2月に、詩集『アイスバーン』(七月堂インカレポエトリ叢書)をご出版されました。(https://shichigatsud.buyshop.jp/items/40730860) ※ 久納美輝さんが2021年8月に、短歌詠50首「嬌声と黙(もだ)」にて、短歌結社「まひる野」の最高賞である「まひる野賞」(第66回)を受賞されました。
■ 概要
『デュメリル』は、2016(平成28)年3月、愛知淑徳大学にて開講されていた諏訪哲史(芥川賞作家)ゼミおよび清水良典(文芸評論家)ゼミの当時のゼミ生が中心となり、実務要員として国文学科の教職志望学生を巻き込んで創刊された同人文芸誌『みみずく』の〈別冊〉として、2020年、新たに創刊されました。名前は19世紀フランスの動物学者アンドレ・デュメリルに由来し、彼がミミズクを分類しなおしワシミミズク属を創設したように、『みみずく』に新たな可能性を見出し、〈大きなみみずく〉として再定義することが目論まれています。 2020年10月末日発行、A5サイズ、表紙マットPP加工、全202頁/背幅13mm。下は20代大学生や大学院生、上は80代までが参加しています。 ISDN 278-4-570444-01-0 C0493 Ұ1500E ISSN 2758-8971
■ 内容
テーマ競作「吸血鬼」 「ヴァン・ルージュの澱」(千亜彩葉) 「クケさんの手のひら」(田本悠馬) 「瞬く絵画」(瀬川くま) 「象られた血から」(杈鴉アスカ) 「アカミツの村」(日下いさな) 「血濡れの狼と踊れ」(鯨峰狩肴)※BL作品 「夜の顔」(久納美輝) 関連小特集「吸血鬼関連作品レビュー」 ※監修:富中佑輔(『日本古書通信』などに寄稿。日本児童文学者協会評論新人賞(第8回)第2席入選。) ※以下の24作品を6人の評者がレビューしています。 (H・H・エーヴェルス『吸血鬼』、ジョン・コリア「ガヴィン・オーリアリ」、レイ・ラッセル「長い夜」、アレイスター・クロウリー「ソウルハンター」、佐藤春夫「のん・しやらん記録」、中河与一「吸血鬼」、北園孝吉「吸血夜叉」(幻の作品。弊誌発掘)、柴田錬三郎「吸血鬼」、須永朝彦「紅くて然も暗い憧憬」、日影丈吉「吸血鬼」、夢枕獏「夢蜉蝣」、新井素子「週に一度のお食事を」、梶尾真治「干し若」、吉川良太郎「吸血花」、牧野圭祐『月とライカと吸血姫』、葵咲九『バカ舌吸血鬼の洋食店に物申すっ!』、L・A・ポール『今夜ヴァンパイアになる前に――分析的実存哲学入門――』/石田スイ『東京喰種』『東京喰種:re』、高宮智『殉血LOVERS』、コトヤマ『よふかしのうた』、藤子・F・不二雄「流血鬼」、藤沢文翁/原作『MARS RED』、『BLOOD the last vampire』(アニメ映画)、おまけ『ファースト・スクワッド』(アニメ映画)) その他コンテンツ ・俳句連作による巻頭表現「曼殊沙華」 ・巻頭言&「創刊の辞」(鷸井湍輝)※『北斗』(1949年~)など先行する同人雑誌に触れています。 ・読切小説「アカミミガメ」(葛西直哉) ・読切小説「病室」(硲千) ・詩結社「ろごすの会」の思い出[随想] ・名古屋に存在するウォータースライダー付きラブホテルに、男4人で誘い合って行ってきた話[レポート] ・連載小説「秘め日記」第1回(杈鴉アスカ)※百合系作品 etc.