デュメリル 第2号
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20年代と令和に疾走する新鋭文芸誌、『デュメリル』第2号です。 特集〈半獣神〉――小説テーマ競作 および 評論。 特別寄稿として、短歌結社「まひる野」に所属する久納美輝による小説作品「霊園ブルース」、詩人 川岸直貴による小説作品「落水」。 A5判、307頁、厚さ約2cm。ISDN278-4-570444-02-7 ISSN 2758-8971
■ 内容
巻頭表現「甕覗」(松田菜々) ※俳句10句 テーマ競作:〈半獣神 - デウス・デミ=ベステア〉 「湖底に捧げ」(鯨峰狩肴) 1920年、マレー半島。ベラ湖にて英国諜報員は怪物と邂逅する。 イアン・フレミング、ル・カレおよび黒沼健、 ロバート・W・チェンバースなどをオマージュした快作。 「お狐様と凶戦士」(杈鴉アスカ) 2万年後、木星の衛星エウロパでお狐様は凶戦士に出会う。 「蟻は飛ぶ夢を見ない」(草村うさぎ) 蟻を紙飛行機に載せて飛ばす少年は、ある日神様に出会った―。 「霊園ブルース」(久納美輝) きみは誰なんだろう? 青年に訪れるほの白い彼女との幻想譚。 テーマ競作 関連評論 「〈半獣神〉を再定義する ――パーン、女媧、そしてクトゥルフまで――」(硲 千) 「〈半獣神〉関連雑誌紹介」(富中佑輔) ① 『PAN』(ベルリン、1895~1900) ② 『屋上庭園』(東京、1909~1910) ③ 『PAN』(京都、1949~1950) ④ 『牧羊神』(青森・東京、1954~1957) ⑤ 『牧神』(東京、1973~1978) ⑥ 『半獣神』(大阪、1970~2015) ⑦ 『獣神』(埼玉、1978~2020s?) 「きりんを燃やすという信仰」(香流川機庵) 小説 「新生」(葛西直哉) 「落水」(川岸なおき) 「秘め日記」(第2回)(杈鴉アスカ) 短歌詠10首 「薬指のさすところ」(松田菜々) 随想 「アングラ・パントマイム」(布留川ひろこ) 1982年、名古屋今池の半地下劇団の回想―。 ※藤城健太郎氏追悼 名作再録 「展覧会の絵」(森のぶ子) 「笑い餅」(黒田湖山) 雑誌内雑誌『火浦功研究』1.5号 「第一号〈補遺〉」(鷸井湍輝) 「火浦功作品を超短編として読む」(小野塚力) ※小野塚力氏は星新一論にて第1回日本SF評論賞最終候補。 古典SF研究会会員。 「次号予告―あるいは継承される未完―」(鷸井湍輝) ※火浦功「ポータブル・ラジオの夏」論を含む。 付録史料「『デュメリル』関連雑誌細目」 『GALAXY』(2014~2015) 『海月』(2016) 『天然水』(1994~) 『みみずく』(2016~2018) 『淑大短歌』(2016~2017)