ポストカード 花開く
- ¥ 130
孔版印刷のレトロなポストカード(1枚)です。 忘れ去られていた遺跡に咲く花、生と死、過去と現在の混ざる場所 撮影地:カンボジア ロリュオス遺跡群 バコン寺院 絵柄面:2色刷り 宛名面:印刷無し 紙:厚手のしっかりした紙で、普通の郵便はがきよりも厚みがあります。クリーム色の紙に薄い茶色の繊維が混じったナチュラルで優しい風合いです。(「和柄あわせ」と同じ紙です)
印刷について
こちらは「孔版印刷」という印刷方式で、印刷屋さんに刷ってもらっています。 単色のインクを組み合わせたどこか懐かしい雰囲気の印刷です。フルカラー印刷と異なる独特の味わいがあります。 レトロ感をお楽しみいただければ幸いです。
包装について(複数ご購入の場合)
まとめて1枚の袋にお入れします。ポストカードの間に、擦れ防止の薄い紙を挟んでいます。 1枚ずつ透明な袋に入れての個包装も可能ですので、ご希望の際は購入後のメッセージで「個包装希望」とお伝え下さい。
<「混ざる」をテーマに制作しました>
アジアの小さな町の片隅にひっそりとある古びた文房具店。店の奥に無造作に積まれた古い絵葉書のざらついた手触りが心地よい。何気なく一枚手に取り、退屈そうな店員と言葉を交わし、店を出る。 手にしたままの葉書に目をやる。薄茶色に焼けたような紙の色が舗装されていない道路に溶け込んでいくようだ。すぐそこにはインクと同じ色のブーゲンビリアが咲いている。いま、この葉書から手を離すと、風景に溶けてなくなってしまうのかもしれない。葉書だけではない。たった今立ち寄った店も、振り返った時そこにあるのだろうか。つい数十分前に食堂の傾いたテーブルで香辛料の効いた昼食を取ったことも、もはや朧げな記憶となっている。 この路地全体が午後の日差しの中で混じりあい、遠い過去の一部となり、周囲を包み込んでゆく。 手元の絵葉書が、異国への切符のように自分をどこかへ連れ去っていった。