民俗学は好きですか? vol.4 特集「大都会の民俗学」
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大都会。いつの世も憧れの対象である。 天を支える柱のような摩天楼。そこはさながら現代の桃源郷。 星空よりも煌めく無数の看板。CMやニュースが街に溢れだし、濁流の如く氾濫。 流れ星のように走る車のヘッドライト。街を彩るグッチ、ユニクロ、オフホワイト。 代官山の静かな喫茶店。渋谷のスクランブル交差点。頭上には広告の大画面。 いつの時代も、どこの国でも、人と富が集まる都会は多くの人を惹きつけてきた。 だけど、一歩路地裏に入ると、同じ街の影の部分が姿を見せる。 くすんだコンクリート。薄汚れた配管。のらネコ。カラス。ゴミ袋。 まるで廃墟だ。都会はもしかしたら、実は巨大な廃墟なのかもしれない。 華やかな輝きを放つ光と、廃墟のようなよどんだ影を併せ持つ大都会。 多くの人間が暮らす街と同じ空間に、得体の知れないなにかが潜んでいる。 そんな得体の知れないなにかを追いかけて、大都会のツアーに出かけよう。 マンションの一室、お化けのウワサがある学校、郊外の歴史ある宿場町、神様の祀られた市場、欲望うごめく夜の街。「なにか」の影を探して都市の奥へ奥へ。 はたして都市は現代の桃源郷か、それとも人外魔境か。ツアーが終わる頃の、君の目にはどう映る? --------------------------------------------------- 民俗学専門ZINE「民俗学は好きですか?」のvol.4です。 ZINEとは、個人が発行している、少部数の同人誌です。 「民俗学は好きですか?」のvol.4では ・特集記事「大都会の民俗学」 ・妖怪がいる風景「口裂け女」 ・異界としての「夜の街」 などの記事を掲載しています。全24ページです。
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