
巫女さん、と聞いてどんな姿を思い浮かべるだろうか。 多くの人がイメージするのは、初詣の時におみくじやお守りを売っている、バイトのお姉さんだろうか。それとも、妖魔を祓ったり鎮めたりする創作の中のヒロインだろうか。白い着物に真っ赤な袴、あでやかな黒髪に凛とした美しさをたたえ……。 これから見ていく巫女の姿は、そんな憧れの巫女さんとは少し違う、かもしれない。 時に神の言葉を伝え、時に死者の言葉を伝え、ある時は風雪の中をひたすら歩き、ある時は真っ暗闇の中にただ籠る。憧れどころか、蔑まれることもあり、恐れられることもあり、一転して崇められることもあり。 時にそれは、魔女と呼ばれる存在なのかもしれない。 日本の歴史と社会の中で異彩を放つ存在の巫女たち。そんな彼女たちの生きざまに迫ろう。 ----------------------------------------------------------- 民俗学エンタメZINE「民俗学は好きですか?」の第13号です。 ZINEとは、個人が発行している、少部数の同人誌です。 「民俗学は好きですか?」の第13号では ・特集記事「巫女 ~鬼道につかえ、よく衆を惑わす~」 ・カワノススメ 琵琶湖より鬼を求めて ・神は暗闇におはしたまふ などの記事を掲載しています。全24ページです。
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