玉音 - 伊郷俊行 LIVE BEST 1917~1993
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1 | 玉音 TAMAOTO - |
今回のアップロードを故丸山秋穂氏に捧ぐ 今でこそフェスなどで数万人を前に演奏をして数万人を同時に熱狂させるほどの知名度と技術を獲得して渋さ知らズ しかし誰にも人知れズ陽の当たらない黎明期はある これはその渋さ知らズ黎明期の好き勝手やってた時代の貴重な記録である ひどい、デタラメ、無責任等の罵詈雑言がよく似合う、しかし演奏している本人たちもそれを自覚し、そういう罵詈雑言こそ糧にして演奏を楽しんでいる 渋さ知らズはもともとアングラでナンセンスで秘密クラブのような形容し難い魅力があった集団でした これらの黎明期の聴く人を選ぶようなアングラ時代に渋さ知らズを好きになった人は、今みたく数万人を同時に盛り上げる渋さ知らズには違和感を覚えるし、今の数万人を同時に盛り上げる渋さ知らズを好きになって聴き始めた人にはもちろん、ここで紹介する渋さ知らズには違和感を覚えると思う それが歴史だ!(ざっくり) 別にファンが多いかどうかは問題じゃなく ただ自分が好きになった音楽を聴けばいい ただそれだけだよ 話を戻すと そういう聴く人が限られたような環境で演者がやりたいように演奏していたステージを 懲りずに毎回録音していた人がいた そして世には出せないような音源を編集してひとつの作品にして世に送り出ししまうという副産物が産まれた(暴挙) それがこの玉音 渋さ知らズはもともと「劇団 発見の会」 の劇伴から誕生したものなので初期の演奏には必ずといっていいほど発見の会の演者が寸劇などを入れ、渋さ知らズと発見の会が融合したようなステージを繰り広げていた 殊更この音源の主役、伊郷俊行に至っては 独特のライム感覚と時代風刺と持ち前のいい加減さで場の雰囲気を一変させる超破壊力を持っていた その場面に注目して切り取って作品をつくるという丸山秋穂氏の発想が天才的で、ここに描かれた世界観も寸分違わぬ渋さ知らズであることを自身の録音と編集で証明してみせた とは言っても大勢でワイワイ聴くような内容ではないので(笑)ひとりでこっそり聴いてほしい そして最後に こういうステージ上の悪巧みを録音して編集するというさらに上をいく悪巧みをしてしまった(褒め言葉) 今作品録音編集の丸山秋穂氏が、2021年1月3日にこの世を去りました 享年63歳 ステージ下で光る他にはない感性の持ち主だっただけに本当に惜しまれます その丸山さんの愛情と才能が詰まった一作 渋さ知らズ初期はもとより不破大輔人前演奏歴の初期からステージ下で支えてくださった丸山さんに敬意と賛辞を送ります もともとはカセットテープで地味に自主流通していたものを通販時代の月刊不破大輔で盤として復刻 そして今回大胆にも無料公開! 解説が盤に書いてあって「聞いてるあいだ読めない」という感想が多く寄せられた当時のまま、盤の形でジャケを載せておきます 今回の説明はここまでにしておきます (逸物につづく) 玉音 45分12秒 トラック1 00:00~ トラック2 07:07~ トラック3 12:51~ トラック4 20:17~ トラック5 29:17~ トラック6 29:12~